COBOLは「負の遺産」なんかじゃない

どうもIT系の世界ではCOBOLは悪者にされやすい。たとえば、

2000億行もの負の遺産――COBOLコードの近代化はどのように進めるべきか

とか。

悪者にしたい気持ちもわからないではないが、「それはCOBOLのせいじゃないだろう」なことまでCOBOLのせいにされてしまっているのが気の毒だ。「COBOLのせい」にされているもののうち、何割かはCOBOLのせいじゃないし、それはCOBOLのせいじゃないが故に、他の言語やプラットフォームも陥る危険がある。その辺を正しく切り分けておかないと、「今時流行りのもの」もいずれ「○○は悪者」「○○は古い」になってしまう。
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「技術者として満足出来る」ということ

ある人の日記のコメントのために。

いろんな問題を混ぜこぜにすると面倒なので、まずは「技術者としての満足」という点で。なぜなら、「会社で働く満足」を求めるためには、「職業人としての満足」がない限り、「待遇の満足」ということはないと思うからだ。
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携帯のブラウザ使えねーよなぁ

高木浩光の自宅日記より

ちっちゃい画面でチマチマやらなきゃいけないとか、レスポンスの遅さにイライラする。おまけにHTMLのレベルとしては低過ぎ。パソコンのブラウザなら絶対についているURLの表示がないこと。URLを編集して上のレベルを見るとかってのは、パソコンでは常識の操作だろうけど、それが携帯じゃ出来ない。なんつーか、ページ作成者の意図の通りにやらなきゃ使えないってのが、不愉快。
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「著作権使用料」は生活保護の一種か?

著作権法改正巡る2つの対立・「思いやり」欠如が招く相互不信

より。

この記事の中の、

デジタルとネットの普及でクリエーターは所得機会の損失という深刻な被害を受けている。MIAUは「一億総クリエーター」という政府の標語を引いているが、プロとアマチュアのコンテンツは分けて考えるべきである。放送局やレコード会社などを含むプロのクリエーターは、作品から収入を得ているのであり、その収入が激減するのを放置したらどうなるだろうか。ネット上でのプロのコンテンツの流通が増えるどころか、プロの道を志す人が減り、日本の文化の水準が下がる危険性もあるのではないか。

というのが、どうも納得が出来ない。
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削除依頼を無視する理由

今でこそ少なくなったが、私の主斎するネットワーク利用技術研究会のサイトは「管理」が甘いこともあって、アングラなサイトがあることが多く、削除依頼のメールがよく来ていた。私は原則的に削除依頼の類は無視することにしていた。そういったこともあるので、

違法情報の削除依頼を無視するプロバイダーの言い分とは

の言い分はよくわかる。
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