自分の見聞の狭さを自慢する馬鹿

長々と書くべきネタじゃないので「もっと読む」はない方針で。

よく否定的な文脈で、「〜な話は聞いたことがない」というのがある。まぁ統計的に十分無視して良い頻度で起きることは「ない」と言っても間違いではない(むしろ「ある」と言うとミスリードを誘う)から、「〜な話」を聞いたことがなければ、「〜な話は聞いたことがない」と断じても、間違いじゃない気がしてしまう。

でも、生起頻度が十分低いことを「ない」と同じに扱って良いのは、それは統計的に十分な調査がされた時だけ。特にそれが人為的な事象についてのことであれば、「ないところにはほとんどないけど、あるところにはいくらでもある」というのはザラだ。つまり下手すると「聞いたことがないのはあんただけだよ」なことが起こりうる。

だから、否定的な文脈で「〜な話は聞いたことがない」というのを使ってしまうと、下手すると自分の見聞の狭さを自慢してることになってしまう。「あの人が知らないんだからないんだろう」と思ってもらうような「権威」を持たない人、持っていても認識されていないであろう場では使わない方が無難だと思う。

まぁ「〜な話は聞いたことがない」というのを(余談の類でなく)正面から使って何かを否定する人がマトモな評論をしたという話は聞いたことがないけどw

ネット上で完全な顕名も匿名もそれ程求められてない

前のエントリのコメントでチマチマ書くのもナニなので。

実は私はネット上では、完全な匿名や完全な顕名というのは、それ程必要ないんじゃないかと思っている。「トレーサビリティ」で十分じゃないかというのもあるのだが、実用的にそれ程要求することもないんじゃないかと。
続きを読む

ネット上の個人情報って隠してどれだけ意味があるのだろう

小飼さんのblogのコメントより。

個人ブログを破滅から防ぐ12のtips

このコメントの中に、

必要以上の個人情報を書かないという
基本中の基本が書かれていない。

なんてのがあるのだが、私はネット上の個人情報について、ほとんど隠す努力をしていない。

その気になれば家にも来れるし、電話もかけられるし、もちろん本名も生年月日もわかる。まるっきり隠してないかと言えばそうでもないけれど、たいていの人が知りたいであろう情報は晒している。

とは言え、世の中の「ネットから身を守る方法」の類には、個人情報を制御しなければならないということが書かれている。しかし、それは本当に有効だろうか?
続きを読む

「税金の無駄使い」という思考停止の強要

世の中のいろんな批判によく使われるのが、「税金の無駄使い」という類だ。

対象となるのは、役人の行動だったり、ハコ物だったり、国際援助の類だったりといろいろなんだが、よく考えるとこれ程思考停止させる批判も少ないんじゃないか?
続きを読む

この雑文が「雑文」に過ぎないわけ

←に書いているように、この雑文は「雑文」に過ぎない。

書く方がたいそうなことを書いているつもりがないというのもあるのだけど、ここの文章構成がいわゆるジャーナリズムっぽい構成になっていないということがある。本当に他人にタイムリーに情報を与えるつもりだったら、この構成ではダメなのだ。
続きを読む