自分の見聞の狭さを自慢する馬鹿

長々と書くべきネタじゃないので「もっと読む」はない方針で。

よく否定的な文脈で、「〜な話は聞いたことがない」というのがある。まぁ統計的に十分無視して良い頻度で起きることは「ない」と言っても間違いではない(むしろ「ある」と言うとミスリードを誘う)から、「〜な話」を聞いたことがなければ、「〜な話は聞いたことがない」と断じても、間違いじゃない気がしてしまう。

でも、生起頻度が十分低いことを「ない」と同じに扱って良いのは、それは統計的に十分な調査がされた時だけ。特にそれが人為的な事象についてのことであれば、「ないところにはほとんどないけど、あるところにはいくらでもある」というのはザラだ。つまり下手すると「聞いたことがないのはあんただけだよ」なことが起こりうる。

だから、否定的な文脈で「〜な話は聞いたことがない」というのを使ってしまうと、下手すると自分の見聞の狭さを自慢してることになってしまう。「あの人が知らないんだからないんだろう」と思ってもらうような「権威」を持たない人、持っていても認識されていないであろう場では使わない方が無難だと思う。

まぁ「〜な話は聞いたことがない」というのを(余談の類でなく)正面から使って何かを否定する人がマトモな評論をしたという話は聞いたことがないけどw