「技術者として満足出来る」ということ

ある人の日記のコメントのために。

いろんな問題を混ぜこぜにすると面倒なので、まずは「技術者としての満足」という点で。なぜなら、「会社で働く満足」を求めるためには、「職業人としての満足」がない限り、「待遇の満足」ということはないと思うからだ。
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「技術者の労働問題」でごっちゃにしてはいけないこと

既に書いたエントリの解説を書くのは馬鹿げているので、別の側面も見ながら考えてみる。

誤解されないように何度でも言うけど、私は「技術者」でも「経営者」でもあるので、その分技術者についてドライな見方をするようにしている(同じくらい経営者にもドライだが)。なぜなら、自分の(⊆自社の)技術に拘泥してしまったり、技術者の心情ばかりを意識すると、経営を見失うからだ。
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「著作権使用料」は生活保護の一種か?

著作権法改正巡る2つの対立・「思いやり」欠如が招く相互不信

より。

この記事の中の、

デジタルとネットの普及でクリエーターは所得機会の損失という深刻な被害を受けている。MIAUは「一億総クリエーター」という政府の標語を引いているが、プロとアマチュアのコンテンツは分けて考えるべきである。放送局やレコード会社などを含むプロのクリエーターは、作品から収入を得ているのであり、その収入が激減するのを放置したらどうなるだろうか。ネット上でのプロのコンテンツの流通が増えるどころか、プロの道を志す人が減り、日本の文化の水準が下がる危険性もあるのではないか。

というのが、どうも納得が出来ない。
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ORCAのアーキテクチャ(序)

動機

オタク医者どもが相変らずぐちゃぐちゃ言うのに辟易したのと、勝手なことを言ってまわる某社社長(ここではない)にいい加減「黙れ」と言いたい。かと言って、単にぶーぶー言ってもしょうがないから、忘れてしまう前にちゃんとした文書にまとめておこうと思う。

100の反論よりも1つの事実

が大事だからだ。
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セキュリティホールは閉ぐ前に公開しない

セキュリティホールは対策されて穴が閉がる前には公開しないというのは、今やセキュリティ界の常識。なぜなら、穴が開いているということを広く知らせるということは、そこを使ってクラックしろと言っているに等しいからだ。

でも、実はこれはセキュリティの問題だけに限らない。
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中にいるとどうだか知らないけど…

Googleほど急速に「輝き」を失なう会社も珍しい。

ちょっと前までは、かなりセクシーさを感じる会社だったのに、今はプレスリリースを見る度に、「またくだらないことをやってる」としか思えなくなってしまった。ここ数日、AndroidやらOpenSocialやら発表しているのだが、技術的にどうであるかはさて置き、これらから受ける印象は「コントロールへの野望」しか感じられない。技術的戦術的にはGoogleの今までの諸々の延長であることはわかるのだが、戦略的には

むしろ逆向き

のように見えてならない。ちょっと前のマイクロソフトのそれに似ているとも言える。
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