「匿名ブログ」論議で抜け落ちていること

小倉先生やら池田信夫やらotsuneさんやらあたりの議論を見て思ったこと。

この議論はなぜか以下のことについてすっぽり抜け落ちているような気がする。

  • ネットワークリテラシはしょせんリテラシに過ぎないこと
  • 議論には匿名で十分なことと、そうでないことがあること
  • 議論すべきは「夢」じゃなくて「現実」ではないかということ

いわゆる「先進的ぶろがー」達は、スルー力やら何やらを鍛えれば、コメントスクラムは気にならない。だから匿名でコメントするのは「保身」のためとして有効だと解く。それに対して、小倉先生やら池田信夫やらは、一貫して「匿名コメントの類は卑怯」という立場を取る。
続きを読む

消極的支持

私は例の「光市母子殺人事件」の弁護団については、「消極的支持」だ。つまり、「彼等のために」みたいな行動を起こす気はないが、あれを叩くための運動に与しないということ。

もちろん、件の被告人について支持する気は全くないし、弁護団もかなり香ばしいなと思っている。被害者のためには、とっとと死刑で結審すりゃいいなと思っている。

とは言え、その被告弁護団を叩く運動を支持するかと言えばそうじゃない。
続きを読む

「24時間テレビ」

24時間テレビをやってたらしい。

テレビ見ないし、いわゆる福祉な世界から離れて久しいんで、「らしい」としか言えないところがアレだけど。

で、この時期になると、24時間テレビにどーだこーだと「にわか評論家」達があれこれ言う。まぁそれは今に始まったことじゃなくて、始まった時からそうだった。
続きを読む

車輪の再発明

コの業界の連中は「車輪の再発明」ということを極度に嫌うことが多い。その傾向はOSSな奴等になると、さらに強くなる。つまり、「他人が既に同じものを作っていたら、同じものをまた作るのは馬鹿げている = 再利用せよ」ということだ。

しかし、その「車輪の再発明」のどこが悪いのか私はさっぱりわからない。
続きを読む

OOPの何が嫌いって…

あまり知られてなかったり、知ってても忘れている人がほとんどだと思うけど、私も「言語書き」だ。母校で講義も持っていたし、JISの委員だったりする。あ、そー言えば著作もあったわ。

過去形でないのは、今でもちょっとした定義言語はふつーに作っているから。とは言えmatzみたいに「流行りの言語」とか「これから流行る言語」とか作るわけじゃないけど。
続きを読む

そろそろspamの踏み台も罰するべきでは?

spamは毎日2000通くらい来る。

これを片付けるのに30分くらいかかる。フィルタを辛めにしているから、意味のあるメールが落ちているかも知れないから、その回収の手間がほとんどだ。それを毎日毎日毎日毎日… 1年で180時間。一生のうち、1年以上はspamの処理だ。人生の多大なる時間をムダにしている。

世の中いろいろな対策がされつつあるが、port 25を使うメールシステムである限り、spamはなくならない。いろいろ認証を強化するという技術的なアプローチ、spamに対する罰則を強化する法的なアプローチ、その他いろいろあるが、結局「いくらかマシ」になる程度だ。

そこで思ったのは、もう「理由はどうあれ、spamの送信者となったら、刑事罰」はどうかということ。ボット等による「知らぬ間に送信者になった」のも含めてだ。当然、踏み台対策をしてないメールサーバの管理者も、「加害者」として罰するのだ。

いや、確かにそんな法律は無茶だとは思うが、「spamの送信元は加害者」という認識はもっと広まるべきだと思う。

ソーシャルブックマークって…

一体何が嬉しいのかよーわからん。

みんなでブックマークしまくって、「これは酷い」とかタグ打つのは、まぁそれはそれで「お楽しみ」なんだろうけど、それは本来の嬉しさとはちょっと違う気がする。

「探す」って手間をかけた時点で、ブックマークって意味を失うと思う。まぁサーチエンジンの一種なんだと言えば、それはそれで嬉しいかも知れないけど。

まぁソーシャルブックマークに限らず、最近「はてな」の諸々のサービスって「公害」の一種だなーという気がしてならない。「を? はてなのblogに情報が?」と思って見ると、単なるブックマークだったり。

「はてな」という会社の殊更嫌悪感を持っているわけではないが、なんか「公害垂れ流し企業」という気がしないでもない。きっといい「製品」を作っているんだろうと思うんだけど、それは「公害垂れ流し」を肯定はしない。

「それはもうやった」

大前研一が、あいかわらずピントの外れたシステム批判をしている。

日本のお役所システムは無駄だらけ

とは言え、勘違いしているのは「システムが悪い」ということだけなので、それ程害はない。半可通以上のものになってない田原総一朗とか池田信夫とはちょっと違う。
続きを読む