「正義」を疑え!

人間はどうもこの「正義」というものに弱い。ある行動が「正義」に基くとされた時、無条件にそれを支持することを要求される。それに反対するものはすなわ ち「悪」であり、「正義」の対極に属するものとされる。「正義」のためには手段を選ぶ必要はないし、「悪」は徹底的に潰すのが正しいとされる。

しかし思い起こしてみるが良い。戦前の「非国民」は当時の「正義」の対極であるとして攻撃された。関東大震災の時に朝鮮人の虐殺があったが、これ は彼等が井戸に毒を入れるという危険から、国民を守り自発的な行動であった。非社会的な情報を扱う掲示板はしばしば「社会的正論」を根拠に荒らされる。 「自殺系サイト」はその良い例だ。ナチスのユダヤ人の迫害も「ドイツ国民の純血をまもるため」であったはずだ。どれも志はみな「正義」に基いている。

冷静に考えてみれば、「正義」という名の「大儀名分」がどれだけ危険なものかようわかるはずだ。だいたい、世の中の「悪いこと」は、悪い人が悪い ことをしようとして起こしているものは実は少なく、善良な人が良かれと思いながら悪い結果になってしまっているということが多いのだ。

「正義」とか「良い」とかいうことは、しばしば思考停止をさせる。しかし、それを大儀名分とした行為は、かなり残酷なことであることが少なくないのだ。

「正義」を疑え!

教訓

  • 虫は簡単だと手を抜いた部分に潜んでいる
  • 正しい仕様はコードを簡単にする

しかし、長いこと苦しんでいた虫が、おそろしく単純なミスだったとは。やっぱりIBMのスローガンの「Think」というのは奥が深い言葉だ…

昼飯

photo_diary_71_78_7187178_242.jpg

自家製ハムのオープンサンド
コンソメスープに卵浮かせたもの

丼の横にあるのは、うちで作ったハムである。

Algorithms in C

Algorithms in CAlgorithms in C

いずれもR.Sedgewickの「Algorithms in C」の翻訳。

内容が気にいったので買ったのだが、元々古い方を持っていた。厚さも版もまるで違う。

こういったのは新しい方がいいのだが、新しい方は大きく重い。携帯には古い方が便利だな。

SE 35歳定年説

美容院に行くまでの間に本屋に行って本を見て、美容院でぼーっと時間待ちをしてる間に考えていたこと。

ソフトウェア技術者の定年は35歳だという話は、既に私が学生の頃からあった。私は今年42だからとっくの昔に定年だ。これには諸説あって、
続きを読む

特許訴訟と交通事故

「特許訴訟」と言っても、被告になる側の話。といっても大した話じゃないんだけど。

今時、何か商売絡みのことをすれば、どこかで誰かの特許に抵触する。そんな特許制度自体の是非はここでは論じない(コメントにも禁じる)。そのリスクは常に存在している。
続きを読む

名刺入れ女

会社の連中と飯食いに行って帰り道で部下Hが何か落ちているのを発見した。財布に見えたのだが、その実は名刺入れであった。

財布というのはわりと心当たりのあるところに落ちるものである。もちろん思いもよらぬところに落ちることもあるが、たいていは支払いをした店に落としていたり、忘れていたりするものだ。だから、いわゆる事件になる前に発見されることが多い。

ところが名刺入れは名刺交換の時に出したらそれっきりなので、まず落としたり忘れたりしない。それゆえ落とすと事件になってしまう。ただ、たいて い名刺入れは本人の名刺が入っているし、最悪でも本人と関係のある人の名刺が入っているわけだから、事件の解決も早い。今回の名刺入れには、幸いなことに 本人の名刺がいっぱい入っていたので、持ち主の会社に連絡を入れた。

私が連絡をしようと思って電話番号を入れたところで「相手も女性だから私が出ましょうか?」と部下Hが言うので、それもそうだと思って電話を渡し てしまう。ところが、渡した直後に気がついた。「『名刺入れ男』になり損ねた」と。まぁ会社には連絡がついたので、「本人が帰って来たら弊社に取りに来 い」という旨を伝える。

「『名刺入れ男』になりそこねた」とは言え、私の中では保険屋(落とし主の会社は保険会社)の女性は「おばちゃん」というイメージが強く、まして や「○○のおばちゃん」なんて宣伝していた会社なので、「おばちゃんだからいいや」と思って、ネタとしては「ああ、名刺入れ男になり損ねた」と言ってはみ たものの、別に興味もなかった。

ところが、程なくして会社取りに来た人はどうも「おねーちゃん」だったらしい。うう…

ということがあったのだが、その時に「電車男」というのは、実は「善意の行動はいいことがあるかも知れない」ということを教えてくれたことに気が ついた。何か善行を行う毎に「はっ。これは『○○男』になれるチャーンス」とか思ったりするわけで、そう思えば、いやがうえにも善行に対するモチベーショ ンは高まる。「それは動機が不純だ」と言う人もいるだろうが、

しない善より、する偽善

である。電車男よ。ありがとう。

QEMU

Linux上でIEが使いたくなったので入れてみる。

いろいろ苦労してWin2000を入れる。XPはアクティベーションがどうこうとうるさいらしいし、2000の方が好きなのだ。

ハマリポイントはいくつかあるが、

http://www.h7.dion.ne.jp/~qemu-win/qemu-doc-ja.html#SEC30

こいつが一番面倒。まぁメゲずに何度かsystem_resetを繰り返しながらやると入る。2回くらいで入った。

デバイスのチェックあたりで恐しく時間がかかるが、ホストCPUの負荷がそれなりならハングアップはしてない。

ということで、いろいろやってとりあえずWin2000は動いてくれたのだが、一度QEMUから脱けるとHDDイメージをうまく認識してくれない。どうも割り込みのエミュレーションがうまくいってないようである。

hackまでする気力もないので、ダチョウアルゴリズムで解決することにした。

おいしくない

おいしくない

ハバネロ味のローストピーナッツ。

ネタに買ってみたのだが、辛いだけでおいしくない。ひたすらハバネロの辛さだけが立つ。もうちょっと何とかして欲しい。

アメリカ製らしい。