科学的詐欺(2)

エステの広告とかで「こんなに痩せました!」みたいなのがよくあります。
また、ダイエット食品の広告だと、「これを飲むだけで痩せます」とかいうのがあります。

結論から言うと、これはどちらも詐欺じゃありません。本当です。

エステでもらうマニュアルには、「この他の食事制限をした方がいいです。○○はダメ」みたいなのがいっぱい書いてあります。その言いつけどおりにやっていれば、そりゃ痩せるでしょう。エステなんかに行かなくても。

「これを飲むだけで痩せます」も嘘じゃないです。でも、本当に「これを飲むだけ」でなきゃいけないのです。他のものを食ってはいけないものが多いです。そりゃそんなもんだけ食ってりゃ痩せるって。他に何も食わないんだもん。

まぁどっちも「ものは言いよう」の類なので、ちょっと賢い人は日常生活で同じようなことをやってたりするわけですが。

処女性

とかいう刺激的なタイトルだけど、あんまりエロっぽい類の話ではない。

周囲の女性を見てると、「こいつ処女だろーなー」と思う人が少なからずいる。本当のところは別に試したわけじゃないから、処女なのかどうなのかは わからないし、昔から知ってる娘だと肉体的には経験があるだろうなという想像は難くない人もいるわけなので、身体云々の話ではなくて、精神的なものであ る。それも、いわゆる「乙女ちっく」みたいなことではなくての話。

どんなことから「こいつ処女だろーなー」と思うかと言えば、

  • 人間関係を理屈でしかとらえられない
  • 人間関係の維持の努力をしない
  • 人間は理想的な動きをするものだと思う

という面を見せられるからである。つまりは、人間に対しての見方が甘いということである。理系属性のついた人だと、人間を理屈でとらえているというのも加わる。

人間裸になって抱き合うだのギシアンするだのということは、やってることは論理的なことじゃないし、人間結局「けだものの一種」に過ぎないのであ る。ところが、処女にはそういった「生身であることを思い知る」という経験がなかったから、「人を生身としてとらえられない」のではないかと。ということ から、「こいつ処女だろーなー」ということに思い至るわけである。

じゃあ、そういった経験があるのにそう思ってしまう人達はどうなんだろうとか言われると、「得られるべき経験をしたのに、得ることがなかったんだね」ということか。

科学的詐欺(1)

ダイエットや医薬品でないサプリ系のものを調べていると、「まてまて」な記述を結構見るものです。まとめて書くと長くなるので、気が向いた時にちょっとづつ書きます。

医薬品研究者のAさんは、トラフグの卵巣からある物質を抽出しました。その物質を5mg程度摂取させると、どんな高熱の人でも24時間以内に室温 程度まで解熱されます。これでは下がり過ぎなので、Aさんは目下のところ平熱程度にまでする方法を研究中ですが、いまだ適当な方法が発見できていません。

そのことを同僚のBさんに話すと、「ちょっと僕に調べたいことがある」と言って、他の応用を考えました。彼は同じ成分を1000倍に薄めて末期癌 患者に投与してはどうかと考えたのです。彼は数1000例の結果、余命数ヶ月と言われていた末期癌患者が、1年以内に90%も退院しているということがわ かりました。残りの患者ももう数ヶ月で退院ということで、結局Aさんの抽出した物質は解熱剤としてではなく、癌の治療薬として研究することになりました。

プロデューサ症候群

MIXIの機能要望とか見ていると、どうも「プロデューサ症候群」の罹患者が多くいるように感じる。これはまぁ機能要望だけじゃなくて、コミュニティでもそうだし、それ以外の世界でもその傾向は強い。

私が何を「プロデューサ症候群」と呼ぶかと言えば、

  • 他人の意見or自分の意見をまとめて「企画」にして
  • 実装については感心を持たず他人まかせ
  • 実装されたら「自分が企画した」と言う

というサイクルにハマっている人をそう呼ぶ。つまり、「○○の××が僕のプロデュースなんだよ」と言いたい奴ということ。

逆にエンジニアには「企画」といったことには無関心で、ひたすら作るだけという状態の人も少なくない。ただ、これは「人に使われることに徹する」 ということをしてくれれば、実害もなく有益なので、「お前は一生他人に使われていろよ」と思えばいいだけで、本人がどう意識改革をするかだけの問題であ る。

とはいえ、「プロデュース」なんてことがしたかったら、「企画」だけではなくて、ある程度の実装力がなければ他人は認めてはくれない。コミュニ ティをプロデュースしたければ、最初の人集めとか、話題の盛り上げとかをするのは、「プロデュース」した人の責任である。それである程度回る(目途が立 つ)ようになって、はじめて他人に渡すようにしなければならない。もしそういった能力がないのであれば、そういった能力ある奴を味方につけるとか、金を使 うとかをしなければならない。

世の中で本当に「プロデュース」なんてことを生業としている人達は、今は華やかに好き勝手言っているように見えても、そこに至るまでには実装者としての下積みをして来ているはずである。それなしで偉そうにしたかったら、「お客様」になることである。