プロデューサ症候群

MIXIの機能要望とか見ていると、どうも「プロデューサ症候群」の罹患者が多くいるように感じる。これはまぁ機能要望だけじゃなくて、コミュニティでもそうだし、それ以外の世界でもその傾向は強い。

私が何を「プロデューサ症候群」と呼ぶかと言えば、

  • 他人の意見or自分の意見をまとめて「企画」にして
  • 実装については感心を持たず他人まかせ
  • 実装されたら「自分が企画した」と言う

というサイクルにハマっている人をそう呼ぶ。つまり、「○○の××が僕のプロデュースなんだよ」と言いたい奴ということ。

逆にエンジニアには「企画」といったことには無関心で、ひたすら作るだけという状態の人も少なくない。ただ、これは「人に使われることに徹する」 ということをしてくれれば、実害もなく有益なので、「お前は一生他人に使われていろよ」と思えばいいだけで、本人がどう意識改革をするかだけの問題であ る。

とはいえ、「プロデュース」なんてことがしたかったら、「企画」だけではなくて、ある程度の実装力がなければ他人は認めてはくれない。コミュニ ティをプロデュースしたければ、最初の人集めとか、話題の盛り上げとかをするのは、「プロデュース」した人の責任である。それである程度回る(目途が立 つ)ようになって、はじめて他人に渡すようにしなければならない。もしそういった能力がないのであれば、そういった能力ある奴を味方につけるとか、金を使 うとかをしなければならない。

世の中で本当に「プロデュース」なんてことを生業としている人達は、今は華やかに好き勝手言っているように見えても、そこに至るまでには実装者としての下積みをして来ているはずである。それなしで偉そうにしたかったら、「お客様」になることである。