科学的詐欺(1)

ダイエットや医薬品でないサプリ系のものを調べていると、「まてまて」な記述を結構見るものです。まとめて書くと長くなるので、気が向いた時にちょっとづつ書きます。

医薬品研究者のAさんは、トラフグの卵巣からある物質を抽出しました。その物質を5mg程度摂取させると、どんな高熱の人でも24時間以内に室温 程度まで解熱されます。これでは下がり過ぎなので、Aさんは目下のところ平熱程度にまでする方法を研究中ですが、いまだ適当な方法が発見できていません。

そのことを同僚のBさんに話すと、「ちょっと僕に調べたいことがある」と言って、他の応用を考えました。彼は同じ成分を1000倍に薄めて末期癌 患者に投与してはどうかと考えたのです。彼は数1000例の結果、余命数ヶ月と言われていた末期癌患者が、1年以内に90%も退院しているということがわ かりました。残りの患者ももう数ヶ月で退院ということで、結局Aさんの抽出した物質は解熱剤としてではなく、癌の治療薬として研究することになりました。