2004/8/2

忙しいのと暇なのはどっちが幸せなのだろうと思った。前までの僕は忙しい忙しいといいながら自分が生きていることや、存在価値を確認していて、それが幸せであると思っていた。だけど今は忙しい―というよりは余裕が無い。精神的にかなりきている。そんな僕を唯一支えてくれている―僕が心の糧にしている人が出来た。嗜好が似ている。空気が同じ。すごく楽だ。

2004/8/10

今までずっと重荷になっていたものがやっと落ちた気がする。肉体的にも精神的にもかなりきつかったのでよかった。

2004/8/27

気がついたら鼻歌を口ずさんでいた。静かに微笑むあの人を思い出して僕も穏やかに笑った。毎日うんざりすることは多々あるけど、こんな日があってもいいと思う。あるときは執拗に僕に構う時もあれば、あるときはそっけない態度を僕にする。そのことを僕があの人に伝えたとしてもあの人は目を細めて静かに笑うのだろう。

2004/8/28

ひとつひとつ形あるものが壊れていく様を眺めることはあまり気持ちのいいものじゃない。なくなってしまった現状を目の当たりにして僅かに眸を開いてその後すぐに細め憂いを感じ切なくなる。なんだか物悲しくて目を逸らすことしか出来ない僕を自嘲する。いずれ同じようになるのだと思わずにいられないこんな僕の思考回路を誰でもいいから改善修正して欲しいと願う僕を笑うがいい。

2004/9/4

手を繋いでいると心が安らぐ。そんな人が一人いればいい。

2004/9/29

何だかんだいって人それぞれ価値観が違うわけで今まで僕の周りの人たちはそれぞれ自分のものを僕に押し付けていてそのことを苦痛に感じながら当たり前のことだと自分に言い聞かせていた。今になってやっと自分の価値観を表に出すことが出来た。

2004/10/15

いつの間にか10月になっていて、しかももう15日で、後半分。色んな事があったっていえばあった。なかったといえばないが。不本意な選択科目をとる羽目になった。鬱病促進剤。新しいバイトも決まった。結構大事な安定剤。大切な人が出来た。常備の自殺剤。最近学校が憂鬱で堪らない。授業は退屈だけど、まあ面白かったりする。友達は騒がしいけど、意識を飛ばせば大丈夫。多分こんな不安定な感情を持っているのは僕だけじゃない。そう思うことで安定を保つしかない。知らない振りをするしかない。好きな人が出来て付き合うことになって世間一般にはその相手と片時も離れたくないと思うらしい。でも僕は毎日のようには逢いたいと思わない。相手も同様に、だ。いちいち相手の行動なんて知りたいとは思わない。行動を縛り付けて自分の所有物になどしたくない。依存したくないし、依存されたくも無い。当たり前のことだと思っていた。しかし、そう思わない人もいる。思わぬ人も貶す者もいる。馬鹿げている。醜くて目も当てられぬ。自分の意見と異なる者を糾弾し、蔑む者は相手にすべきではないのだ。

2004/10/18

今日はなんだか穏やかな気持ちだったかもしれない。あ、多分それは朝にあの人とメールしたからだろう。心が安らぐ、そんな感情。恐らく結構大きな存在になってる気がする。依存しそうな自分が怖い。気をつけなければいけない。あの人の重荷にはならないようにしなければ。やっと大学が大学臭くなってきた。というのも今明日の宿題をしている。暗記。今時、というか大学で暗記なんてさせるなよ、というのが本音。高校時代を思い出す。意味もなく暗記をしていたと思う。よくやってたよ、僕。もっとハングリーにならなければ、と思う。僕の友人のように惰性で送る生活でなくもっと意義のある生活を。4年間を無駄にしてはいけないと思うわけだ、僕は。バイトで金を貯めなければならない。だけど学業優先。当たり前。周りは真面目すぎる、って言うけど、当たり前のことだとは思わないのか。極力無駄な時間はなくしていきたいのに、僕の考えは間違っているのか。低脳の考えることは理解できない。これは僕が頭が良いと言ってるわけではなくて、本当に猿並のことしか考えていないのだ。欲をそのまま剥き出しにするのは人間じゃないだろう?理性というものがあるはずだろう?今日の夜から雨が降り始めた。明日はバイトだ。明日は多分客が多いはずだけど、雨が降れば少ない。でもやっぱり多いのだろう。上手く対応できるといい。最近は長い文を打つ機会が増えていると指摘を受けた。普段は書きたいことを頭で考えてそれから打っていた。しかし、最近は打つ練習も兼ねて思い浮かぶことを打っている。こっちの方が時間はかかるが、無意識のうちに打っているので、自分が何を考えているのかがわかるから良い事だと思う。あの人は多分変わっているのだろう。僕はあの人のことを変わっているとは思わない。寧ろ変わっていないというよりは僕に似ている所為だと思う。趣味も殆ど似ていると思う。理解できないものもあるが。人に対する対応も考えも僕と全く同じであると思う。でも少しばかり表現の仕方が異なる。僕は上手くかわす方で、あの人は上手くかわせないから対応しない。僕は面倒なことは絶対に巻き込まれたくないから、話を聞く振りをするだけである。しかし、あの人は話さえ聞かない。世渡り上手は多分僕の方。あの人は重症だ。決して治らない。それがいとおしい部分のひとつであろう。

2004/10/25

syrup16gの「明日を落としても」。素晴らしいです。何であんなにネガティブな詞なのに心に響くのだろう。東京事変のアルバム買うか迷い中。

2004/10/31

愛しい人と片時も離れたくない、という感情が今まで僕にはわからなかった。僕は相手に重荷となる存在にはなりたくないし、勿論重荷もいらない。むしろ嫌悪するし、重荷と分かった時点で無理やりにでも終わらせる。また馴れ合いの関係なんて真っ平ごめんだと思っている。平気で好きだとか愛してるだとか戯言を軽軽しく言えるほどの者でもない。ずっと一緒にいたい、という馬鹿げていて鼻で笑ってしまうような思想は、とろけるように甘い夢見る少女の頭の中か、はたまた、ドラマや漫画の中のものだけだと思っていた。けれど、今日(正確には今日未明)初めて思った。離れたくない、と。時が止まればいい、と。歯が浮くような陳腐な台詞など僕が吐ける筈も無く、あの人の首筋に顔を埋めて願うことしか出来なかったけれど。嬌声が外に響いてないことを願う。笑

2004/11/1

どうして常識的な事がわからない人が大学にいるのだろうか。僕の通っている大学はそう頭のいいところではないけれど、金積めば入れる大学でもないし、県では大抵いいほうの大学だ。それなのにどうしてあんなに低脳な人が多いのか。騒ぎたかったら授業に出なければいいではないか。大学に通う意味を分かっていない人が多すぎる。勉強したくないのならばそれでも僕には関係のないこと、これだけは一言いわせてくれ。邪魔はするな。学費を溝に捨てるような行為は本当に馬鹿げている。

2004/11/8

一週間逢えない。何だか馬鹿みたいに僕は悲しんでいたりする。いや、悲しむというよりは寧ろ、寂しいのだろうか。いや、これも違う気がする。何だか不安定な感情だ。以前はこんな感情生まれることさえなかった。あの人は勿論、今まで付き合ってきた相手にも。依存はしない。多分この感情は依存じゃない。ただ少しだけあの人の顔が見たいと思っていただけ。頬に触れて、抱きしめて。あの人の微笑む顔が見たかった。もう少し我慢。色々バイトとか課題とかあってよかった。僕を留めておける理由がある。無かったら今すぐにでも会いに行ってたかもしれない。

2004/11/14

何でも無い事がある出来事によって一掃してしまうことがある。僕は実感したのだ。深く実感した。あの人が愛しくて仕様がない。恋に恋してるとか自分に酔ってるとか僕が今まで一般的に言われる恋愛と云う行為をしてきて、一度だって思うことはなかった。相手といる時はいつも笑っていても頭は冷めていた。でも今は違う。心というものの所在はいまだ知る由もないけど心が真綿に包まれているような感覚を受ける。じんわりとあたたかい。

2004/11/17

「世界の中心で、愛をさけぶ」何の捻りも無いありがちなストーリー。別に駄作では無いと思うが、名作とはいい難い。こんなに話題になっているのは悲劇を纏った夢のような純愛。所詮現実には有り得ない架空の話でしかなかった。本当にそんな状況が自分の目の前に起こったら。例え自分の恋人に死に至る病魔が蝕んでいなくともそんな状況を目の当たりにしてしまったら。「こんな純愛してみたい」なんて絶対に思うことなんて出来ない。そしてそれが結婚を控えた恋人同士であったら。僕は何も思考することは出来なくなってしまうだろう。日に日に衰えてゆく恋人を支えていけるだろうか。目を背けず恋人の最期を見ていられるだろうか。僕の知人の恋人が治る見込みの無い病気にかかりました。

2004/11/23

治る見込みの無い病気といっても退院はできるようです。慢性的な病気のようで、一生付き合っていかなくてはいけない病気。もし急性だったら死んでいたかもしれなかったそうだ。どんな病気でも急性は危ないものだったか、確か。知人は休日は殆ど見舞いに行っている。今日は同室の人から話し声が五月蝿くて治るものも治らないと嫌味を言われたそうだ。話を聞いた時僕は憤慨する知人に同調したが、今になって病気を患っている人は精神も病むのだと思った。その幸せを吸い取っているのか否か僕は酷く満たされている。少しだけ気が引けるのだが遠慮する必要性も無いと思うので、今僕の目の前にある幸せを満喫している。手を握りたがるあの人の甘える所が好きだ。キスをした後あの人の開眼の緩慢さが好きだ。僕が微笑むとあの人も微笑んでくれるのが好きだ。大事なものを扱うように僕の前髪を触れるのが好きだ。世間一般でいうバカップルさを今日最大限に味わった。本当に見るに耐えない位のいちゃいちゃぶりを発揮した。僕はずっと恋人が出来ても淡白な恋愛を望んでいるのだと、自分自身思っていたのだが、蕩ける様に甘い恋愛にどっぷりと漬かっている事に、今気づいた。昔なら気づいた瞬間即座に嫌悪感と後悔で一杯になると思っていたが、それは全く無い。なんというか、気恥ずかしい気持ちだ。

2004/11/25

今日はなんでだっ!って位眠かった。幸い授業は無かったが、課題をするために学校に行っていたのにあまりの睡魔に負けてしまい、昼から3時間近く爆睡してしまった。僕の学部の教室にソファなんてあるから悪いのだと愚痴ってみたり。今日何度もあの人の感触を反芻した。逢えないからってどうしてこんなにあの人のことを考えるのだろう。本当に馬鹿みたいで恥ずかしいのに、考えずにはいられない自分がどうしようもなくかっこ悪くて仕様がない。

2004/12/2

やっぱり分かり合えるなんてことは幻想なのだろうか。

2005/1/3

遅ればせながら明けましておめでとう御座います。もう新年なのだと朦朧と思う僕がいる。年末年始はずっとバイトだった所為か時期的感覚が胡乱だ。何だかんだいって部屋の大掃除もしていないし、初詣も行ってない。まあいいや。明日もバイトだし暇が無い。今年の目標。一.聡明な人になる手始めに資格試験の勉強をする。新聞をしっかり読む。小説以外の本にも手を出して知識を増やす。漢字の知識も。学校の勉強には絶対に手を抜かない。などなど。二.清潔感のある格好を心掛ける大学生的なダルダルファッションをやめて、大人ぽい格好。三.貯金バイトで稼いだ金を貯蓄する。無駄金を使わない。矢張り僕には恋人は必要ないことを実感した。執着のある人間は厭わしく発狂してしまうほど苛つく。早く別れを告げたいが、世間体というものが邪魔をする。二年になったら別れを言おう。それまで我慢だ。

2005/1/17

僕の自殺剤が一転して鬱剤となった。恋人に別れたいと言いました。頻繁に逢いたいと云う相手に僕は嫌気がさしていて、毎日来る要領を得ないメールにうんざりしていました。逢う度に体を重ねたがる相手に一種の汚さと気持ち悪さを感じていて、常に自分が弱い人間であり被害者なのだという相手の非常識で厚顔無恥で、それでいて純粋でまっすぐなところに僕は別れを決意しました。僕は親に借りた自動車免許の費用と車の保険代と貯蓄をする為にバイトをさらに増やしていて、4月にある初級シスアドの勉強もあるために、相手の為に時間を割くことの億劫さを感じていました。穏やかでゆとりのある生活を送ることは僕の人生の目標であり、僕自身の為だけの時間は必ずといって良いほど確保してきました。今までその時間があるからこそ苛々する学校生活をここまで穏便に送ることが出来ていたわけです。しかし、あの人と共に僕の一人の時間を共有することになり、最初は一人の時間以上の安らぎと心地よさを与えてくれましたが、長く共にいる事で次第に相手の良くない面が垣間見えてきました。別れを告げた時相手の返答の卑屈さに寒気がしました。自分は人間嫌いだ、あなただけが話し掛けてくれた、あなたがいないと生きていけないんだ―僕と出会う前もちゃんと生きていたではないか。人間嫌いならば飲み会サークルになどいられるわけないだろう。僕が別れを告げるたびに付き合っていた相手は同じようなことを言います。「別れを阻止するためのマニュアル」といった完全自殺マニュアル的な本でも発売されているのだろうかと思うほど同じようなことを言います。僕はその言葉ひとつひとつに苛立ちを感じ、もう言葉を吐くな、と相手の口を塞いでしまいたい衝動に駆られて仕方がありません。しかし、僕にも非があります。恋人は作らないと決めた僕の意思が揺らいだことに問題があります。相手は勿論、僕自身も別れを体験することで傷つきます。僕と出会わなければ別れを経験することも無く、僕以外の誰かと幸せに生活を送っていたのではないかと、僕と付き合ってしまったことで台無しにしてしまった相手の暖かな未来を僕は何度も夢想します。別れる際に相手には言わずとも、心の中で相手を悉く貶してしまう自分の残酷さと狡猾さが嫌になり、死んでしまいたいと思うこともあります。どうして僕は人を愛することが出来ないのでしょう。恋をするときも愛するときもその感情の全てが脳への分泌液によって支配されてると云いますが、僕はその器官が存在しないのだと思います。故障だとか部品が欠けているとかであったら修理の仕様がありますが、存在しなければどうしようもないのだ、とただ呆然とするばかりです。泡沫の恋しか経験の無い僕には真実の愛など理解出来るはずがありません。愛するといった気持ちが分からなければ僕は人間として生きる価値は無いのでしょうか。僕は下等動物なのでしょうか。人間としての当たり前の感情が無いとよく別れ際に暴言を吐かれます。非常に的を得ている意見だと僕自身思いますが、酷く辛いです。僕には辛いと云う感情があるのです。表に出さないだけなのです。感情を露にすることが正しいのか間違いなのかは判断するのは人それぞれです。それについて僕が述べることはありませんが、感情を露にする人に限って露にしない人を感情の無い冷徹人間だと決め付ける傾向にあります。僕はその行為だけはやめて頂きたいのです。一度は好きになった理解しあえない相手の暴言は凶器にもなります。今僕の体はぼろぼろです。しかしそれ以上に相手はぼろぼろなのでしょう。相手は満身創痍で僕を説得しようとしてくれました。今までごめんなさいというべきだったのでしょうか。今までありがとうというべきだったのでしょうか。以前謝られる事を嫌う僕が感謝されるほうがいいと言いましたが、今相手に対して僕はどちらの言葉も言うことが出来ません。ただ僕に出会ってしまった相手の最大の不幸とこの世に存在してしまったこの僕を後悔することに尽きます。





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