秋葉の真中でバリアフリーを叫ぶ

先日の250GB PATA HDDは、マイミクにサーバごと安く払い下げることにした。

なので、ファイルサーバを作り直すことに。今日はアポもなく時間があったので、とりあえず箱を買いにツクモ ex館へ。狙うは、Lian-LiPC-A16Aという箱。これは元々ファイルサーバに使っていた箱の後継機種で、

  • フルベイで扱いが楽
  • 工作精度が高くしっかりしている
  • 格好いい!

という優れもの。お家ファイルサーバには他に選択肢はないでしょと言えるくらい、いい箱だと思う。

ところがPC自作に詳しい人はわかると思うが、Lian-Liはどうも供給が安定しない。この箱もex館になく、ケース王国にも在庫は展示品しかなくて、どうしたものかと思っていた。

そうしていると、PC-343Bが仲間になりたそうにじっとこちらを見ていたので、連れて行くことに。

もちろんケースを買おうと言うのだから、秋葉の必需品「コロコロカート」はしっかり持って来ている。以前、オーブンレンジを持ち帰る時に、威勢のいいねーちゃんがつけてくれたものだ。この馬鹿みたいにデカい箱も、コロコロカートさえあれば軽いものだ。まー、アルミの箱なんで見た目以上に軽いんだが。

このケースを載せたコロコロカートを引きずりながら、家路へ。重さはどうってことないんだが、凸凹で結構揺れる。揺れが共振して増幅しある限界を超えると… 転ぶ。

ふと普段あまり気にしない歩道の路面を見ると、タイル舗装が結構凸凹している。これがアスファルト舗装であれば、凸凹に角がないのだが、タイルだから角がある。この角で揺れるのだ。また、交差点では歩道が切れるわけだが、そこの微妙な段差で、転ぶ。

タイル舗装はだいたいに車輪のついたものに優しくない。10年以上前の日記でも、その辺のことは嘆いている。あれから進歩がないな。

秋葉に車椅子で来る人は限られている。いろんな事情を考えれば、介助者は必須だと思うので、多少の凸凹は「不快」ではあるだろうけど「障害」ではないだろう。

秋葉に自転車で来る奴は死んでいい。秋葉だけじゃない、渋谷でも新宿でも同じだ。都心の人の多い歩道を自転車に乗るなんてのは、万死に値する犯罪行為だ。だから、むしろトラップがあれば良いとさえ思う。

秋葉はほとんどの普通の人にとっては、「買物」に来る場所であり、しかもそこそこ重いものを買うところだ。だからこそ、「コロコロカート」は必需品だ。本当は車なりタクシーなりの方が良いのだろうが、休日はそれもままならなかったりするから、「コロコロカート」は手放せない。秋葉を「買物する場所」と認識するなら、コロコロカートへの配慮は必須だ。

そして、それで良いことは、

コロコロカートに配慮するとバリアフリーになる

ということだ。店舗で働く人達の押す台車も通りやすくなるし、車椅子も通りやすくなる。携帯メールを打ちながら歩いてもつまづいて転ぶことはない。本多のオヤジが杖ついて歩いても転ばない。

いろいろなものへ配慮しろと言うのではない、「車椅子」のような馴染みのないものについて想像しろと言うのでもない。多くの人々が普通に使っている「コロコロカート」のことだけを考えれば良いのだ。そうするだけで、「商店街としての秋葉」のクオリティが上がり、いろんな人に優しい商店街になる。

ついでに言えば、視覚障害者用の点字タイル。あれはあの形状は車輪のあるものに有害だ。ああいった規則正しいパターンを並べるのではなく、もう少しランダムな凸凹にしてある方が、揺れが共振しにくくて良い。

技術的な話については後日また。