舗道用通水性タイル

最近の歩道の舗装は、単なるアスファルトではなく、舗道用通水性タイルであ ることが多いようである。これは見た目に綺麗だし、滑らないということから 好まれるのだろうと思う。しかし、これは実に困るのである。

これは基本的にタイルであるから、その継ぎ目は

凸凹

である。これは車椅子に乗った者には辛い。嘘だと思うのなら、自分でやって みるといい。スイスイ走れる時には単に「ガタガタするな」くらいで済むが、 ゆっくり移動するようになると、これは

障害物競争

のようなものである。これは何も車椅子に限らない。自転車でも同じである。 コンビニでコーラでも買って、この上を自転車で走ってみよう。家に着いて蓋 を取ったら何が起きるか。これは卵を運ぶのでも同じである。

実は元々歩道というものは、自転車や車椅子のような

車輪のついたもの

にとって快適な場所ではない。障害物は多いし、狭いし、歩行者には気を使う し(自転車で使わないアホもいるが)で、ロクなことがない。特に交差点で歩道 の切れたところは、凸凹だし、

ゴミが溜まりやすい

関係から、車輪をパンクさせるものが落ちていることも少なくない。そこをさ らにこのような凸凹のある舗道材を使うと言うのは、

いやがらせ

としか思えないのである。それでなくても田舎の舗道は凸凹があるのに、わざ わざ凸凹を作るようなことをしなくても良いではないか。

しかも、この舗道。基本的にそれぞれの部材がバラバラになっているから、舗 装してしばらくすると、道の沈み方の違いで、益々凸凹になる。これも困った ものである。

確かに単なるアスファルト舗道は無粋である。しかし、そうかと言って、この ような舗装は使い勝手が下がる。出来ればもっとマシなものを考えて欲しいし、 そうでなければ、潔く

負けを認めて

アスファルト舗道で満足して欲しい。道は使えてなんぼだからだ。

PS. 1997年1月16日

ここではほとんど触れていないが、通水性ではないタイルの舗装は、あれこれ 言うまでもなく、

論外

である。雨が降ればツルツル滑って危いし、それでなくても磨擦が少ないため 安定して歩き難い。はっきり言えば、このような舗装は

悪意

であると言っても甘いであろう。これで誰かが転んで怪我をしたなら、その舗 装を発注した者には、

傷害罪

を適用すべきである。繰り返すようだが、これは

過失ではない

タイルなんぞで舗装をすることを考えた時点で、殺意は明白であるからだ。

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