先月も「ワル飯」を作ったのだけど、この手のものはウケがいい。
「ワル飯」とは、雑で、いかにも身体に悪い感じだけど、ジャンクで美味しい御飯である。結局みんなジャンクが好きなのである。
先月の「ワル飯」についてはいずれ書くのだが、今回はワル飯と思って開発していたのだけど、もうちょっとヘルシーな感じになってしまった。そこで、先日の事件をネタにしたタイトルにした。教会の人達には、
作ってくださったOさんに詳しいことは聞けなかったのですが、ともかくおいしかったです。どこがワルいんだろう?
とか言われたんだけど、十分ワルいです。
今日のは一見チャーハン風。食事の時に鬼女主婦の皆さんから、「昔、こーゆーの作ったー」「子供が小さい時によくやったー」みたいなことをいっぱい言われた。聞くと、だいたい
ソーセージ入りのチャーハンっぽいもの
である。まぁだいたいそんな感じである。
当然ながら教会の御飯だと、チャーハンのような炒めるということは出来ない。
材料
-
- 適当なソーセージ
皮のついたちゃんとした奴の方が美味しいのだけど、茹でるわけではないので、あまりこだわる必要もない。今回使ったのは、これである。各種ソーセージを試してコスパとか検討しようと思っていたのだけど、普段食べてるのが吉池で安売りしていたのでこれにした。多分最高のコスパのソーセージだ。
1人分50gもあれば良い。欲を出して100gとかすると、あまり美味しくない。 - 適当なキノコ
ソーセージが「ワル」を演出してくれるのであるが、それだけで完結させるのは無理がある。そこで何か入れたいなーと思っていたら、ハナマサで舞茸とかの呼ぶ声を聞いてしまった。季節的にはなんとなく合っている。
とは言え、キノコはそれなりにヘルシーな食材であるので、「ワル」という方向からちょっと外れてしまった。それで表題のような長いタイトルになってしまったのである。この雑文を読んでいる人であれば、ネタ元は治安の悪い青年であることは明白であろう。かわいそうに、いつまでもネタにされてしまう青年である。
量は適当であるが、ソーセージよりも多くしても意味がないので程々に。 - 雑な豚ひき肉
「ワル」ということでラードを使いたいところである。そもそもラードは美味しい。そして、出来ることなら市販されている「精製ラード」ではなくて、自作の粗製ラードを使いたい。その方が風味がある。手元に若干の粗製ラードがあるのだが、いろいろイマイチであった。そこで、「豚脂身」を使おうと思ったのであるが、何しろ脂身なんて単価の安いものをハナマサで買うと、いきなりkg単位になってしまって無理がある。てか、そんなに買ってどうするんだよ。
いろいろ悩んだ末に「豚ひき肉は主に脂身」ということに気がついたので、脂の代わりとして買った。
脂の代わりだからそんなに大量ではない。1人分大匙1杯くらいか。
- 適当なソーセージ
主な材料はこれだけである。ここでタマネギとか入れたい衝動にかられるのであるが、あれを使うと妙にマイルドになってしまって、「ワル感」が減るので、今回はなし。
作り方
- 材料を切る
ソーセージはあまり小さく切ってもつまらないので、1cmくらいの長さで輪切りにする。キノコも同じくらい。
あくまで一般論であるが、食材のサイズは原則的にみんな同じくらいにするものである。その中でなお差があるのは、食材の「序列」である。重要なもの、目立たせたいもの、主役なものは大き目、密かに入れておく類のものは小さ目である。 - 油
フライパンを温める。まぁこの辺はありがちのことで。適当なタイミング(鉄のフライパンなら煙が出たら)で液体の油を入れる。もちろんラードとか脂身とかが十分にあれば不要であるが、今回はそんなにないので大豆油を使っている。個人的には「なたね油」は臭いが好きではないので買わない。
油は一瞬でそれなりの温度になっているはずなので、よくフライパンに回してから豚ひき肉or脂身を投じる。すぐにラードを吐き出すので準備完了だ。
チャーハンだとここでネギとか生姜とか入れるのだが、「ワル感」を演出するためにソーセージの風味を前面に出したいので、今回はなし。ハーブやスパイスもなしだ。 - ソーセージを投じる
適当に炒める。いい感じにするためには、必死に混ぜる(転がす)のではなくて、雑に放っておいたりすると、いい感じに焦げる。教会の御飯だと一度では作れないので、私は「ソーセージを炒めている間に次のソーセージを切る」ことにした。時短にもなるし、適当に放置されていい感じである。
炒める時に塩を加える。あまり入れ過ぎると鹹くなってしまうのは当然なのだが、このタイミングで入れてソーセージの塩気を増させる。食材の味にはアクセントをつけた方が美味しいからだ。 - キノコを投じる
引き続きキノコを投じて炒める。塩気があって高温だと、キノコは随分と水を出す。その水気が程々飛ぶまで炒める。 - ヨーグルトを投じる
ここに調味料と「つなぎ」としてヨーグルトをちょっと入れる。量は適当だが、ヨーグルトの酸味があまり出ないくらい。炒めている量に依らず大匙1くらい入れておけばいい。
これは乳臭い感じにもなって「ワルになりきれないおにーちゃん」という感じの演出と共に、味に幅をつけることになる。また、水分も加えることで、御飯と混ぜる時に潤滑剤となる - 具材完成
適当に炒めたら、具材の完成である。
ここまで家で作って、続きは教会で。 - 御飯を炊く
やや水分は少な目に。
水を少な目にすると「芯」が出来てしまうことを恐れる。しかし、うちの礼拝だと1時間半弱くらいかかる。そうすると炊き上がってからしばらく保温されているので、そのせいで芯は取れて固めの御飯となる。これはどこでも使えるテクニックなので、覚えておくと良い。 - 具材と御飯を混ぜる
混ぜる時、具材の温度が低いと御飯が冷めてしまうし、そもそも美味しくないので、十分に温めておいてから御飯と混ぜると良い。
油が具材に十分混ざっているので、混ぜる程に混ぜやすくなって行く。
「韓国海苔ふりかけ」をかけて完成。別にこれはなくてもいいのだが、うちの教会の人達はこれが好きでねぇ… サービスサービスぅ♪