ピタ

手間のかからない晩飯の主食とゆーことで、ピタを作ることを考えた。秋葉によくいるケバブ屋のパンだと言えばわかるかな。

ピタのいいところは、半分に切って袋にすると、そこにいろいろ入れてサンドイッチが簡単に作れること。チャパティーのように特殊な小麦粉である必要はない。普通のパンのように、オーブンとかも必要ない。発酵とゆー手間はあるが、いつでも誰でも作れる。

ピタの完成品の売ってるのはあまり見たことがない。そこで、まずケバブ屋のそれを見て「あんなものだ」と納得しておくといい。

粉は薄力粉でいい。中力粉とゆー話もあるけど、そもそも中力粉は、それなりの店でないとなかなか入手出来ない。薄力粉はどこでも手に入る奴でいい。もちろんブランド品を使うのも自由だけど、フランスパン程は粉の質を気にすることもないので、ハナマサの小麦粉で作る。1kg 170円くらい。穀類の1人分はだいたい100gなので、1食あたり20円とかそんなもんだ。飯炊くより安い。貧乏人は麦を食え!

これに、イーストを溶かした水を加える。いろいろ実験してみたのだが、水は「60%加水」くらいで良いようだ。つまり、粉の分量の60%の重量の水を加える。パンの生地としては水分が少ない方になるのだが、薄力粉なのでそんなに堅くない。発酵後はちょっと緩いかなーと思うくらいになる。一般論として、水分は多い程が良いパンだと言われるみたいで、フランスパンなど80%とか90%とか加水する人もいるけど、そんなに柔らかな生地にすると、延ばす時に扱い辛いので、水分少なめの堅い生地にしておく。

イーストや塩は適当に混ぜるが、どちらも小さいスプーン1杯くらいでいい。よく混ぜたものを小麦粉に加えて、水がよく行き渡るように混ぜておく。

しばらく放置したら、こねる。あまり一生懸命こねなくても、適当にこねたところでまたしばらく放置して… ってやるのが楽でいい。これはそのうち詳しく説明しようと思うのだけど、時間を置いて何度かこねる方が、グルテンを生成しやすいし、楽だ。

適当に放置して発酵させる。元の倍くらいに膨らんだら良いのだけど、パンのようにあまり厳密に考えなくていい。別にふかふかの生地になる必要はない。発酵不足でも気にしなくていい。何なら発酵してなくても、食えないことはない。

生地を適当に分割して、丸めて薄い円盤を作る。子供の拳くらいの大きさっつーか、大き目の大福くらいの大きさにすると、完成した時のサイズがちょうどいいように思う。これを綺麗に丸めてから、麺棒で伸ばして円盤を作る。厚さは5mmくらいだけど、発酵させた生地なので、チャパティーのように厳密でなくていい。「まぁそれくらい」になっていれば良いようだ。1cmくらいでも平気っぽい。「綺麗に丸めてから」とゆーのは、その方が円盤の形も綺麗になるからだ。まぁこれもチャパティーの時に重要なテクニックであって、ピタはそこまで厳密に考えなくていい。

これをチャパティーと同じように、油を引いてないフライパンで焼く。片面焼き始めて、1/3に火が通ったくらいで、ひっくり返す。「1/3くらい」とゆー見当には、生地の縁を見て、ちょっと透明感が出た部分が見えたくらいの見当でいい。これもチャパティーほど厳密でなくていい。ただ、片面から反対側に火が通ったら長過ぎだとゆー程度だ。

両面焼いて、もう一度ひっくり返して元の面を焼くと、少し膨らんで来るので、それを直接ガスの上に置く。これもチャパティーと同じ。で、チャパティーと同じように、膨らんで来る。両面焼いて完成。これをしないと、中に空間が出来ないので、袋にしづらい。

チャパティーの時は、発酵させてない生地を水分だけで膨らませていたのだけど、ピタの時は生地が発酵しているので、元々膨らみやすい。

食べる時は、これを半分に切って袋のように拡げて、中に何か入れる。キャベツを千切りにしたものとか、焼き肉とか入れると、なんとなくそれっぽい。まー、いろいろ入れて試してみるのもいい。

うちで良かったのは、タンドリーチキンっぽい鶏だ。これは、ヨーグルトにカレー粉と塩を混ぜたものに、薄く(1cm未満)切った鶏ムネを漬けておいたもの。これを漬けダレと一緒に焼くと、それっぽい感じだ。