才能

コの業界で働くのには、「才能」や「素質」が必要だと言われている。

まぁ確かに「馬鹿」にやれる程甘い仕事じゃないし、向き不向きは確かにある。若者で凄い奴を見ると、「やはり才能だな」と思うこともある。

じゃあ、自分はどうかと言われれば、「好き」ではあるがそんなに才能があるような気はしない。じゃあ努力したかと言えば、そんなに努力した覚えもない。もちろんサボってたわけじゃないから、私程度の「才能」で私程度の「努力」があれば、コツコツやって行けばまぁこれくらいにはなれるのだろうと思う。

という話は、前に書いたような気がする。

今、日経ビジネスのページで、糸井重里のインタビューが続いているのだが、その中の記事、

ハイビジョンの普及でテレビ・CMの製作現場が大変なことになっているんですよ。

の中に「つんく♂」の話が出ている。つんく♂は、モーニング娘。を「育てた人」なわけだが、

糸井 「モー娘。」のメンバーって、一言でいえば、やる気のある素人さんですよ。その素人の子たちを芸能界の水準まで鍛え上げて、デビューさせるのがつんくです。彼は芸能界の水準を「75点」という言い方をするんですよ。「芸能界は75点みたいなものだから」と。もちろん、芸能界には75点水準よりも上の人たちがいるんですけど、「75点はちゃんとしてやらなきゃならない」と訓練している。それで、それまで大半の芸能界の人ができなかったリズムで、あの子たちは唄って踊っているんですね。

ということらしい。

一昨日の日記の、「小飼さんの言ってることももっともではあるが」について私が思っていたことを、簡単に言ってのけて成功させてしまっている。確かに彼女達には、あまり「才能」があるようには見えない。しかしそれでも「立派に」やっている。「モー娘。限界説」なんてのもあるのだけど、つんく♂の方法論は私の思っていることに非常に近い。

自分のことを考えても、やっぱり「75点くらい」ってのは当っているような気がする。

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