「計算基礎科学コンソーシアムの声明はお門違い」

あまりリンクだけのエントリってのは好きでないんだけど、

計算基礎科学コンソーシアムの声明はお門違い

書こうと思って「このネタ飽きたし」と思ってやめておいたことが、ほぼ完全に書いてあると言ってもいい。「スパコン三部作」のまとめは件のエントリへ。

↓の続きを読んでもヨタだけだよ。

正直、この人の書いてる評論はあまり評価してない。どうやらGRAPEが大嫌いでどうやってもdisりたいらしいこととか、なんか

池田信夫そっくり

って感じだし、「ちょっとそれはないんじゃない」的勘違いとか散見される。とは言え、件のエントリに関しては、結論としてだいたい合ってる。さすがに「専門ブログ」的なことを書いている人の、「俺様分野」はちゃんとまとまってるなーと感心する。言いたかったことがスパっと書かれていて気持ちいい。「ちょっとそれはないんじゃないか」なことはあるけど。

PS.

勘違いされないように書いておきたいけど、私は「国産スパコン」が不要だとは全く思ってない。でも、TOP500にだけいい成績が出てもしょうがないし、今のTOP500の上位って「TOP500だけ上位」なものも少なくないから、TOP500を礼賛するのはいかがなものかと。姫野ベンチだってリバモアループだって重要なベンチマークだ。今や「汎用高速計算機」は難しいものでもある。であるがゆえに、

TOP500をオリンピックか何かと勘違い

している「世論(笑)」は勘弁願いたい。

また、よく「スパコンの市場はもうない」的な主張をよく聞くのだけど、そんなこともない。市場的に盛り上がらないのは、

そこそこの計算ならPCで十分

になってしまってる上に、本格的な実用的な計算をしようと思うと、今度は絶望的に高価なものになってしまうという二極化の結果でしかない。でも、実はその「絶望的に高価なもの」ということの解決って、案外何とか出来るんじゃないかと考えているところ。

「計算基礎科学コンソーシアムの声明はお門違い」” への1件のコメント

  1. 科学界のお偉いさんが騒いでる横で、こんなニュースが出るのは、うまく出来ているな、と驚きますね。
    “浜田助教らのスーパーコンピューターはGPUを760個並列につなげたもの。1秒間に158兆回の計算ができ、国内最速の「地球シミュレータ2」の同122兆回を上回ったという。
     GPUを大量につなげられるプログラムの開発が成功のカギとなり、数百億円規模が必要とされる開発費用を3800万円に抑えたという。天体物理学などの複雑な計算での活用が見込まれる。”
    http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/136999

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