へだち君が寝言を言っているわけだが。
「弟子」とか言いながらなーんもわかってねーな。任天堂が正義になった理由は、たった1つだ。それは、
勝ったから
に他ならない。
正義には2種類ある。それは、「主観的正義」と「客観的正義」だ。
「主観的正義」とは、一言で言えば、「自分が支持しているもの」だ。つまり、自分が正しいと認識して、それに信頼を置き、「絶対勝つ」と思い込めるもの。「正義を貫け」という類の言葉の「正義」とは、これを指す。
「客観的正義」とは、一言で言えば、「勝ったもの」である。それだけ自分が支持し、信頼を置き、「絶対勝つ」と思い込んでいても、「世間」がそれを許さなかったら負けなのだ。「正義は勝つ」のではなく、
勝ったものが正義
なのだ。
この2つの正義は、よく間違える。「ウルトラマン」や「仮面ライダー」が正義の味方なのは、みんなが「ウルトラマン」や「仮面ライダー」を支持しているからだ。ところが、その「正義の味方」にやっつけられてしまう「怪獣」や「戦闘員」にだって、自分たちの都合がある。彼等の身内にとっては、彼等の側こそが正義だ。
極めて当たり前のことだけど、全ての戦争は「正義のため」のものだ。そして、全ての戦争は平和を愛するがゆえに行われるのだ。それぞれには、それぞれの正義があり、平和を求める心がある。つまり、
戦争の数の倍以上
の正義があるわけだ。その「正義の矛盾」を解くために戦争がある。これは別に火力による戦争に限らない。全ての「争い事」はそうなのだ。「主観的正義」のぶつかりあいのことを「戦争」と呼ぶわけだ。
お互いが正義を主張するがゆえに、どっちが客観的な正義か決めなければならない。そのための結論のつけ方が「勝ったものが正義」だということだ。元々双方が正義を説えているわけだから、そう結論づけるしかない。
任天堂は勝った。つまり、「市場」という客観に支持された。任天堂が「正義」である理由はたったこれだけだ。
勝ったのは市場に支持されたからで、その理由はいくつかあるし、私も前に書いているのだけど、それは「勝因」であって「勝ち」そのものではない。ましてや「正義」だったからでもない。強いて「正義」いう言葉を持ち出すなら、関係者が
主観的正義を信じていた
からであり、それが支持されたということだ。
「正義」といえばソフトバンクですよね!
『正義は必ず勝つ』なら、10年後に別の会社がトップに立ったらその時点で任天堂が悪になるのでしょうか?
それからさらに10年後にまた任天堂がトップだったらその時点で再び任天堂が正義になるのでしょうか?
記事の中で『SCEがゲーム業界の「正義」だったこともあった』と言ってますので、その認識で正しいような気がしますが、
それだと『その時点での勝者が正義』と言っているのと変わらない気がします。
そうなると『今は勝ってるから今は正義』と言う意味合いになるのですが、『正義』と言う言葉は絶対正義と混同されやすいので、そう言う尻馬に乗るような文章には使わないで欲しい気はしますね(苦笑)