小飼さんにつっこまれたので、補足説明。つーか、コメントで書いたんだけど、長過ぎると言って怒られたので。
厳密な表現を使うと、「放棄」と言うのは本当は売却したかったわけです。手続き的にはそうなってます。で、それは実際に「自社買い」にするという契約になっています。
譲渡契約書によると、
> 甲(会社)に無償で譲渡し、甲はこれを譲り受けた。
ということになっています。
「債務超過」の詳細についてはB/Sを見ていただくとして、1株当たりの純資産は(かなり大きい)マイナスになっています。未公開会社の株譲渡の場合、「1株当たりの純資産」で取引されることが一般的です。確かに「株は言い値」ではありますが、「妥当と思われる額」ということで、こうなります。なのでマイナスってわけには行かないので、0円で譲渡したわけです。
じゃ、なんでそんなことをしたかと言えば、私としては、
> Unix的に言えば、kill -killしてしまった方がいいことだってあるのです。
と思ったので、「株式としてはどうでもいいし縁切りしたいから、株はいらない代わりに、出資金相当額が返って来ればいい」という判断をしたわけです。まぁその出資金すら返って来ないので、戦術としては失敗してますが。
この一件で学習したのは、「辞める」ということと「辞めた」ということとの立場の違いは、想像を超えた不連続な違いだということです。「今日で辞める」時であっても、やっぱり組織の一員として物事を考えてしまっているし、組織を信用しちゃってる。
とは言えこの経験は、「損したなー」とは思うけれど、「最後まで取締役としての職務と果したぞ」とも思います。
> 隙が好きな輩を呼び寄せる事
元々そういった体質ですからねぇ。学習するんで同じ手を二度食うことはないですが。