電波の谷間

うちはまがりなりにも都心である。

山手線の駅まで徒歩5〜10分だし、人々が「街」としてやって来る、秋葉原やアメ横の近くだ。

mixiを見ていたら、NHK-FMで「今日は一日吹奏楽三昧」ということで、吹奏楽ばかりやるらしい。「これは聞かねば!」と思い、携帯のラジオのスイッチを入れる(W44SにはFMラジオがついている)。

ところが、民放FMはそれなりの強度で入るのに、NHK-FMはノイズ噛みまくりで、S/N 15dBくらい。ざーざーという音と共に聞くことになる。

くどいようだが、ここは都心だ。しかも「ユニバーサル放送」を第一義的存在意義としているNHKだ。これが「S/N 15dB」というのは、あまりに酷くね?

ちなみに、ここでは「デジタルラジオ」もマトモに入らない。ワンセグもマトモに入らない。ところが、携帯電話は真にユニバーサルサービスらしく、何の問題もなく入る。

まぁここはビル陰であるから、電波環境的には結構厳しいところだ。だから、この状況はある意味しょうがない。そのためにCATVなんぞがあるわけで、ここはCATVに金を払わなくてもいいわけなのだが、CATVは移動体には使えない。また、同じ現象は地下鉄なんぞでは当然のように起こる。

とは言え、携帯電話は地下でも使える。それはキャリアの努力によるところが大きいのであるが、「いわゆる放送」がユニバーサルサービスができなくて、「いわゆる通信」がユニバーサルサービスが実現されているというところが皮肉だ。

電波メディアは大きな利権がある世界なのだが、そろそろ日本においてはそれは崩壊し始めてしまっているような気がする。

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