助太刀会計

そろそろマトモに経理をやらんといけんなーと思っているところに、オープンソースで会計が出ているというのを見て入れてみる。

とりあえずローカルで動かそうと思ったのだが、Apacheを入れるのはダルいのでlighttpdで動かすことを考える。php4をCGIで動かしさえすれば問題ないはずだからだ。

lighttpdには.htaccessがないということでちょっとハマるが、その辺を修正する程度で無事稼働する。どうも文字化けするのだが、 encodingをeuc-jpに固定すれば問題なくなるので我慢の範囲。マニュアルがないので手も足も出なかったのを開発に文句を言ったら、30ページくらいのマニュアルが出て来たので、なんとか動かすことができるようになった。

私は経理をやったことがない。そりゃ財務諸表の類は見ていたのだが、チマチマと仕分けをして伝票を書いて… ということはやったことがないのだ。さすがにそれがわからないと手も足も出ないので、即席で複式簿記なるものを勉強した。勉強なので手書きの伝票を書いてみて、それを入力することにした。

原理がわかってしまえばどうってことなく、振替伝票とか書くのはそれなりに楽しい。久しく手で文字を書いてないので、手が痛くなるのには閉口したが、とりあえず設立から今日までのところの伝票をみんな書いた。

伝票を入れるのは振替伝票をベースにやる。つまり、一番高頻度に使う画面が振替伝票の入力だ。いくつかお馬鹿な仕様があるが、それは我慢すればいい。伝票を入れれば、集計表やら見れるようになる。この辺は特に問題はない。spread sheetの類でチマチマとやるよりも、ずっとちゃんとしてる。って当然だけど。

とは言え、問題がないかと言えばそうでもない。

何が一番いけないかと言えば、やはり「webのシステム」であるということだ。開発に聞くと「IE6を前提としています」とのことなので、IE6 でやればまた違うのかも知れないが、どうもFireFoxではイマイチもっさりとしている。この「もっさり」は速度ということではなくて、「なんとなくのフィーリング」だ。

同じ画面でどんどん入力していると、画面の操作には慣れて来る。そうなると、こういった「入力できればいい」な画面だと、キーボードだけで操作したくなる。業務システムにおいては、フィールド移動にマウスが必要になるなんてのは、ナンセンスの極みだと思う。

ところが、webのシステムやGUIなシステムでは、どうもマウスを使うことを要求して来る。これが一番いけない。いくら慣れても、キーとマウスを交互に使うことになり、効率が上がらない。いやまぁ効率を云々する程速く入れるわけではないが、途中に入る「context switch」がうっとおしい。それが「もっさり感」なのだ。

このことは、きっと業務システムを使っている人は誰でも思うはずのことなのだが、その辺を聞く耳を持つ人は少ないのだろうか?

ちなみに、拙作のMONTSUQIのGUIクライアントは、この辺を強硬に主張する人達のお陰で、「マウスなしのオペレーション」を実現している。まー、そのためにGTKのウィジェットをかなりいじっているわけだが、逆に言えば標準のウィジェットを作る人達は、こういったことを考慮していないということでもある。

かなり良く出来ていると思われるシステムでもこの程度というのが、なかなかアレだ。

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