都知事選挙は棄権しましょう!

先日も書いたように、今回は「入れたい」と思う人がいない。石原に入れたいなんて間違っても思わないが、じゃあ他に入れるに値する人がいるかと言えば、それもいない。辛うじて吉田氏がマトモそうに見えるが、どことも共闘関係のない共産党だから、とても通りそうにない。それに、どんなに個人が良さそうであっても、東京都の首長には「前向きのビジョン」が必要とされるが、それもあまりない。

なんてことは、私だけじゃなくて政治に近い人も思ってるらしく、

たんこぶ(辛氏の日記)

市民や野党の自滅が石原の強さの源だ

にも禿しく同意。

他方、石原があれだけ主張していた、築地の移転問題は、どうやら地元の反対やら風向きの加減でお流れになりそうだ。ワンマンと言えども選挙で選ばれた政治家。有権者のNO!にはあまり鈍感でもいられないのだろう。

今回はどう見ても石原の圧勝に決まっている。2位にはダブルスコアどころか桁違いになるんじゃないかとさえ思う。有効な選択肢がないのだから、そうなって当然だ。他の候補が「前向きのビジョン」を出せないのであれば、先行きが多少悪くても「変化しない」ことでリスク回避するのは、リスクマネージメント的には正しい。だから「石原再選」で決まりだ。支持したくないけど、それが一番安全だ。なんてことを言わなくても、どうせ石原になってしまう。

今回の選挙は、そんな消極的なことしか考えつかない。そこで思ったのは、

入れたい人がいないなら、棄権すればいいじゃない!

ってことだ。だって誰も支持するに値しないんだから、誰にも入れられないじゃん。だったら棄権すればいい。

「白票」という手もあるけど、「無効票率」なんてのはあまりメディアに出て来ない。「投票率が低かった」ということになれば、メディアの話題になる。だから、「闘争」としては実は白票よりも棄権の方がいい。

「石原でない誰か」に入れるという手もあるが、支持もしてないのに入れるのはどう考えてもおかしい。まさか通りはしないだろうが、そこそこの得票をしてしまったら「私は支持された」なんて勘違いをしかねない。私が表明したいのは「誰も不支持」ということだから、支持されたかのように勘違いされては、本末転倒だ。

今回は、「反石原」の人は積極的に棄権するのが良いと思う。今回は支持に値する人がいない。だから「見(けん)」だ。「投票率20%の下で石原当選」なんて実に滑稽で風刺が効いてて良いじゃないか。そこまで投票率が低ければ、通った方だって支持されてるとは思えないだろう。そうすれば、「築地移転問題」みたいな解決もありうる。もし野党にマシな頭があれば、その投票率の原因の一端に「野党のふがいなさ」があることもわかるだろう。

そーゆーわけで「みんなで投票をやめましょう!」