芸能ネタとゆーのは、あまり得意ではないし、あれこれ言うつもりもあまりないのであるが、どうも気になってしょうがないので書いておこう。
宮前真樹とゆーねーちゃんがいる。私はあまり詳しいことを知らないが、私がテレビ局に勤めている時に、一度だけ一緒に仕事をしたことがある。あまりタレントには興味がないのだが、まーそれ程悪い娘でもなかったし、タレントとしての線の細さが気になったが、まぁそれはそれである。
ところがこのねーちゃん。その時もそうであったし、他の番組でもそうなのであるが、
元Coco
として紹介されることが多い。実は私はそのCocoが何者であったかよく知らないので、むしろ単に
宮前真樹さんでーす!
と紹介される方が、わかりやすくて良い。まぁこれは
単なる認識の違い
と言って言えないことではないが、どうも気になるのである。
このねーちゃん、確かに昔はCocoとゆーグループ(ですか?)だったのだろう。しかし、それは既に過去のことである。今は一人のねーちゃんとして活動しているはずである。この際、売れているかどうかは関係ない。今はCocoとやらと何の関係もないし、そーゆー過去のことを使って、
元
などという副詞と共に紹介されているというのが、どうも解せないのだ。まぁ過去にCocoとゆーところと関係があって、それで本人も売れていたとゆー事実があるのだろうが、そうであれば余計にそのような、
過去の栄光の元
を使われて紹介されるということは、どうも変に思えてならない。あるいは本人はそのように紹介されるということを喜んでいるのかも知れないが、それはそれでおかしな話だ。やはりタレントという
キャラクタで勝負
な世界で、既に存在しないものに従属した形で紹介されるようでは、あまり良いことではないだろう。出来れば元Cocoなどとゆーわけわかな形容詞を使って紹介するのではなく、個人として紹介してやるべきだろう。
しかし、これと似たようなことはいくらでもある。
元○○の××と申します
的自己紹介は結構ある。まぁこれも場合によりけりで、○○にいた頃の付き会いであれば、そのようにして現在の所属等を言う前に説明するのは正しいことである。しかし、その当時とまるで関係がない人にまで、
元○○
などと言う人は実際にいる。どうもこのような、
過去の栄光の元
を使いたがるのである。しかし、冷静に考えれば、このような「元」の使い方は、あまり格好のいいことではない。
PS. 2001年7月7日
書いたものを整理していたら、この文書に当たった。ふと思うと、私も日本Linux協会会長を降りたので、
元会長
と呼ばれることがある。肩書が立派だと喜ぶ人は世の中に多いようである。
しかし、このような文章を書いた手前、
元会長
とは呼ばれるわけには行かないし、本人もなんかこう落ちつかない。簡単に言えば、このような呼ばれ方は
嫌
である。なんでこんな落ちつきの悪い呼称を人は喜ぶのであろうか?