「明日、ママがいない」のこと

まー、あまり長く書くネタではないと思うので、軽く書くつもり。

当事者も含めて賛否あるようだけど、私はこのドラマには否定的。と言うのも、これは

テレビドラマ

だから。

大変残念なことだが、今時テレビドラマを見てる人達の情報リテラシーはとても残念だ。もちろん、全てが残念なわけじゃない。残念な人はむしろ圧倒的に少数派だ。とは言え、「残念な人」の割合は増えつつあることは確かだ。

他方、メディアは多様化していていて、お堅いことをマジメに扱うメディアも増えている。真摯に情報交換したり、啓蒙活動をする機会も少なからずある。ネットもかなり残念なことになりつつあるけど、いい感じにゾーニングされている。

つまり、件のドラマがどれだけ「深い意図」があっても視聴者に通じるとは限らないし、そんなリスクを背負いながら啓蒙活動をするためのメディアでもなくなった。一言で言えば、

場違いでお呼びでない

ものになってしまった。それはもうテレビ人は自覚してなきゃいけないこと。テレビ、特に民放のテレビドラマは、何かを告発したり啓発したりするものではなくて、

単なる娯楽

でしかなくなったのだ。「エンタメ要素を含んだジャーナリズム」的なものではない。少なくとも、普通の視聴者はそれを期待してない。

という前提で見るなら、あのドラマにあるであろう「深いこと」は、視聴率稼ぎのための調味料、お汁粉に入れる塩に過ぎないことがわかると思う。社会派気取って野次馬心理を刺激する、いつものドラマに過ぎない。

賛成の側の人達は、そういったことを意識して見るといい。民放テレビにジャーナリズムを期待するのは、木に寄りて魚を求むようなもの。あれは

単なる見世物

だと思った方がいい。そう思った時に、「見世物」として許されるものは何かということを考えた方がいい。となると、「深いもの」があるのは、むしろ困ったことになる。

PS.

「明日ママ」全社がCM自粛 日テレ社長、放映は続行

「抗議は重く受け止めるが、それは必ずしもストーリーを変えることとイコールではない。最後まで見ていただければきちんと理解してもらえると思うし、私もそう現場に指示している」

言いたいことはわかるし、それはそうなんだろうと思うのだけど、「最後まで見ていただければ」というところがアウト。だいたいこれは、テレビドラマなのだよ。映画じゃない。映画なら途中で立つ人は滅多にいないが、テレビドラマを途中で見なくなる人はザラにいる。見る方の作法として、最後まできちんと一つのものとして見るってのは、正しい作法だと思うのだけど、見せる側がそれを期待したり前提にしたりすることは出来ない。そういった難しい題材というのは「場違いでお呼びでない」のだよ。

真に「社会派」でやりたかったら、テレビドラマじゃなくて映画にすれば良いだけ。

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This entry was posted on1月 24th, 2014 at 14:44:41. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0. Responses are currently closed, but you can Trackback..

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