不忍池方面

昨日は結局根津の方に行ってしまったのだが、今日は不忍池方面。

昨日と違い、今日は朝から天気がいい。こんな日は街よりもいくらかでも自然がある方がいい。これが松江ならブラブラと山の方に行けばいいのだが、東京でそれはありえない。東京でそんな「raw」な自然を求めること自体が間違いだ。

ということで、不忍池を回ることにした。天気が良いとは言え、まだ1月でもあるし、多分池の上は寒い。ボートに乗っている人はない。

不忍池

運が良い年には、お花見ができることがある。「運が良い」というのは、「女の子の連れ」があるということだ。不思議なことに、野郎とかグループでのお誘いはない。まぁあっても行かないけど。その時には必ずボートに乗ることにしている。

そういった「運の良さ」はもっと堪能するべきだと思うので、上野公園の次に足を延ばして井の頭公園に行ったりする。そして、ここでもボートに乗る。

そんな「運のいい年」の2回目くらいの時に、ある事に気がついた。井の頭公園でボートに乗っている「カップル」はなんとなく必然性を感じる。カップルであってもおかしくない人達が多い。「歳の離れた男女」であっても、血縁を感じたりする人達ばかりだ。ところが、上野公園は「そうでないカップル」も多数散見される。特に違和感の多いのは、「スーツ」のカップルで、しかも男の方が若くていい男。なぜかそんなのが結構ある。血縁を感じてるカップル(or グループ)であっても、なんとなくぎくしゃくした空気のあるものがある。上野公園はどうも「訳有り」な人達が多いようだ。

まぁそんなドラマが起きるにはまだ早い日でもあるので、不忍池は平和である。

平和なのは不忍池だけではなく、上野動物園も平和らしい。こちらの側には「池の端門」という入口があるのだが、ここでも職員風味の人以外の人影を見ることはない。平日の昼間ってのはこんなものかな。

上野動物園池の端門

そのままずっと周囲を回っていると、「森鴎外住居の跡」という看板が見える。どうやら、森鴎外はこのマンションに住んでいたらしい。

森鴎外住居の跡

というのはもちろん嘘で、どうもこのあたりに家があって、その跡にホテルがあるのだ。

水月ホテル

森鴎外は島根県でも田舎の果ての方の人(私の母親の郷里でもあるが)の人なので、凄く他人という程の気はしない。とは言え、松江からそこに行くには、東京経由というルートが最短時間で行けるということを考えたりすると、一体なんなんだと思う。ついでに言えば、津和野から一番近い県庁所在地は山口市で、次が広島市、その次はなんと福岡市で、同じ県である松江市は、福岡市よりも遠いらしい。

役人時代の森鴎外はひでー奴だというのは、いろいろな本に出て来るので割愛。

そのまま、ぐるっと回って家に帰るつもりだったのだが、途中で飯を食おうとして事件が起きた。続きは次のエントリにて。

こども動物園神社

こちら側には、京成上野駅の「池の端口」がある。

京成上野駅池の端口

バス亭の「東大入口」もそうだが、こういった広いものを指して「○○口」とつけられると、ちょっと困ってしまう。特に「上野公園」に来る「おのぼりさん」にしてみれば、「○○口」というのは近くにあると錯覚を受ける。ちなみに、「上野動物園池の端口」というのは、「京成上野駅池の端口」とは不忍池の反対側になる。