IT書翻訳の大家、吉川邦夫氏と共同の本が出ました。
これは、「Node.js in Action」の翻訳です。
これね。
私が「監修」したことになっていて、まぁ実際にやったことはやったのだけど、何しろ吉川氏なので、私なんぞがゴチャゴチャ言うまでもなく、素晴しい本。
原書を知らない人のためにチラっと内容を触れると、早い話が
Ruby on Rails チュートリアル 実例を使ってRailsを学ぼう
をNode.jsで書いたようなものだと思ってくれると良い。つまり、Node.jsのことそれ自体だけではなくて、周辺のことも結構詳しく書いてあって、「なんとなくJavascriptが書ける」くらいの奴にホイっと渡しておけば、読破した頃にはそのまま開発に放り込める程度の範囲のことまで書いてある。そういった意味では、
フルスタックなチュートリアル
と言って良い。その辺が邦題の「実践」たる所以である。
さらに言えば、jQueryとかを書く時にピンと来なかったかも知れない「非同期処理」についても、かなりページを割いて書いてあるので、
Javascriptはブラウザで使うもの
ということで却って理解の妨げになっていたものも、その辺抜きで「Javascriptという言語」の解説がされているという側面もあって、Javascriptという言語の理解を深めるものにもなると思う。まぁ、言語それ自体の解説がされているわけではないのだけど、いろいろ腑に落ちる部分はあると思う。
そんなわけで、Node.jsそれ自体にあまり興味のない人にとっても、「Node.jsシッタカ」「Javascriptシッタカ」的にはいい本ではないかと思う。
あと、1刷限定の抱腹絶倒の誤植もあるので、実はコレクターアイテム的にも良いかも知れない。って、そこに誤植するかよ orz