おかず横丁

今日の散歩は時間をズラして、お昼頃におかず横丁へ。

「おかず横丁」はこの近所にある、お惣菜屋の並ぶ商店街である。元々このあたりは町工場や問屋の多いところで、それが「家内制」であるところが多いため、家で「おかず」を作る余裕がない人達のために… というのが起こりらしい。

今まで、近くでありながら(徒歩5分くらい)、なかなか行く機会がなかったので、「ニートのお散歩」で行くことを楽しみにしていた。普段の散歩から時間をズラしたのは、あまり早いとやってないからだ。

と こ ろ が

せっかくお昼時を狙って行ったのだが、まるっきりやってない。味噌屋、米屋、肉屋のいくつかはやっているのだが、肝心の「お惣菜」を売っている店は、ほんの数軒しかない。店舗と思われるものはずらーっと並んでいるのだが、営業してない、いわゆる「シャッター商店街」だ。早急に「シャッター横丁」と改名すべきだ。

しょうがないので、結局入口付近にあったコンビニで弁当を買う。「焼きそば」は横丁に売っている店があったのを思い出して、サンドイッチの他に焼きそばを買いに戻る。1パック200円だから、コンビニよりそーとー安い。

家に帰って食うと…………. 食えたもんじゃねぇ!

固定客主体の、何ら業務改善をしていない、デモシカ商店の製品の典形だ。いくら「1パック200円」だって、食えなきゃ意味がない。

世間では、大規模店やコンビニの影響で商店街が滅んで行くということを、非常にネガティブに伝えるメディアが少なくない。いわく「商店街の火を消すな」的な「社会派」な情報だ。しかし、今まで潰れて行った商店街の末期をいくつか見て来たのだが、

潰れて当然

だ。

確かに、このあたりの町工場や問屋は潰れてなくなりつつある。だから、「おかず横丁」の元々のターゲットであった人達はどんどんいなくなって行く。だから、それに連れて… と言いたい奴は言うだろう。

しかし、その跡地にはマンションやもっとスマートな貸しビルが増えている。ここは私の故郷のような「人がいなくなる一方」のド田舎ではなく、古いものが新しいものに変わっているだけの街なのだ。昼間人口はむしろかつてよりも増えているのではないか? 実際、横丁の入口付近にあるコンビニには人がたかっているのだ。つまり、需要そのものは全く減っていないにも関わらず、商店街だけが衰退しているのだ。

他の商店街の問題はさて置き、「おかず横丁」の衰退は、「生活様式の変化」でもなければ、「需要の減少」でもない。「売る側」の問題だ。

PS.

「おかず横丁」に関しては、

http://www4.big.or.jp/~jcml/shouten/watch/8.html

というレポートもあるようだ。全くこの通りであった。