米マイクロソフトのバルマーCEO、「もうWindowsの新規リリースを5年も空けることはない」
「5年」空いたことが失策だと思っている模様。
確かに「商品」という観点から言えば、この世界で5年も新製品が出なかったというのは「も」である。ソフトウェア開発という観点で言えば、あれだけの規模のものが5年で開発できたのは、なかなか凄いと思うけど。
私はWindowsは95の時代から、そんなに一生懸命使っているわけではないので、「見た目大差ない」と思っているし、システム管理からすると「リブートの要求が減ったな」という程度でしかない。だから、どんどん新製品が出ても「どこが変わったの?」と思う程度だ。XPを入れた時に、「幼児玩具」みたいな色使いが嫌で、2000と同じテーマにしてしまったので、見た目は昔のままだ。
Linuxの場合、アプリケーションが単体で流通するdistroはあまり多くないので、distroのアップグレードとアプリケーションのアップグレードはセットになってしまいがちだ。まだまだ「OSの機能」が低いのだからそれもしょうがない。だから、「5年」もアップグレードを止められると勘弁して欲しいと思う。Debianなんてそれに近くて勘弁して欲しいと思っている。
しかし、Windowsの場合は少なくともシステムコールやライブラリのレベルでは大差ないから、新しくなったところで「ふーん」でしかない。売り物のソフトはどうか知らないが、フリーソフトだったら2000とXPは同じバイナリだったりすることも少なくない。だから、「OS」が新しいかどうかなんて、どうでもいいことが多い。
Windowsはアプリケーションは単体で流通しているから、OSがそのままでも新しいアプリケーションを使うことは可能だし、そうすることが特に凄いことでもない。
とか思うと、Windowsが「5年」そのままだったということは、別に悪いことでも何でもないと思う。ちゃんとバグフィックスとかしてくれていれば、別に困らない。なんだかんだ言って、それだけXPの完成度が高かったのだろう。と言えば、いまだに2000を使っている人もいるわけだから、あの頃から「もうOSのアップグレードはいいよ」と思ってる人も少なくないはず。
むしろ「アプリケーション」であるIEが6年くらいそのままだったということの方がタチが悪い。そっちの方にこそバルマーは謝罪と反省をして欲しいものだ。