ジャガイモのピザ

いかにもありがちの「工夫料理」に過ぎないのだけど。

まずジャガイモを茹でる。品種はいろいろあって、それぞれに味わいは違うはずであるが、まだ「何が向いている」という程の検証はしていないので、「とりあえずジャガイモ」ということで。練る工程があるので、粘りが多い品種の方が良いかも知れない。

茹でたら、皮をむいて潰す。なるべくちゃんと潰した方が、余計なツブツブがなくて良いだろう。

これに、小麦粉を入れて練る。ジャガイモの品種とか茹で方によっては水気が不足してうまく練れなかったりするので、そんな時は卵白でも入れる。小麦粉が少ないとうまくつながらないので、「これで大丈夫か?」と心配になるくらい入れても、多分大丈夫。強力粉の方がよくつながる。

強力粉は単独で塩と練ってオーブンで焼くと、主の晩餐式で使う「過ぎ越しのパン」ができる。一度作ってみるとわかるが、これはかなり硬い。塩加減を注意すれば食えないことはないが、油断するとマズくて食えない。ただ、これを一度経験しておくと、「パンの基本構造」が理解できるので、やっておくといい。私は教会の用事のために何度も作った。

「おいしいパン」は、この硬くてマズい「過ぎ越しのパン」から、いかにダメな部分をなくし、いかに良い部分を伸ばすかを考えることとなる。件の生地もその辺を考えて小麦粉を入れる。

とは言え、マッシュポテトはそれ自体がかなりサクサクとしているものなので、かなりの強力粉でも負けない。

この生地はハンバーグくらいの堅さにする。

これを、オーブンの天板に油をしいて適当な厚さになるように整形する。イーストもベーキングパウダも入ってないから、膨らむということはほとんどないので、並べる時には「膨らみ代」について考慮する必要はない。

あとは焼く。塩梅はよくわからないが、私がやったところでは「余熱なしでグリルモードで20分」くらいだった。多少長くても平気だし、ピザにする時にさらに焼くので、多少短くても平気だ。覗いて見て、表面がいい感じの色になったら良しとすればいいだろう。

生地が焼けたら、適当にピザの具を載せて焼く。ここはその辺のピザと同じなんで、特に書くことなし。