蕎麦湯

蕎麦湯はおいしい。

本当の蕎麦湯はちゃんと手打ちした、出来れば十割蕎麦を茹でた湯でなければならない。そして、蕎麦湯としては濃い方が嬉しい。

ところが、麺類を茹でる基本として、湯はサラサラしている方がいい。つまり、美味しい蕎麦湯は出来てはいけないのだ。ここが難しい。

だいたい、一般家庭で「十割蕎麦」なんて簡単に作れないし、作る価値もない。また、作れたとしても、「濃い蕎麦湯」なんて作っちゃダメだ。ドロドロの茹で湯では、麺がうまく茹だってくれない。

という矛盾を一挙に解決すると共に、その結論に至った原因の蕎麦粉を消費するために、一つの方法を考えた。それは、

蕎麦粉を水に溶いて煮る

ことだ。こうすると、好きな濃度の蕎麦湯を好きなだけ作れる。

だいたい水500ccくらいに、カレースプーン1杯くらいの蕎麦粉を入れる。もちろん、もっと濃いのが好きな人は増やせばいいし、薄いのが好みの人は減らしてもいい。まぁあまり濃くすると、「蕎麦掻きとどこが違うんだ」なことになるので、程々にしておく。

これを、まず水に溶かす。お湯だとダマになっていつまでもダマが消えなくて苦労する。水ならダマも溶けやすいので、水でよく溶かすようにしよう。これを火にかけて煮る。沸騰するくらいになったら出来上がり。蕎麦粉は沈殿しやすいし、それがダマになってしまいがちなので、火を強めにして一生懸命かき混ぜる方が失敗は少ないだろう。

もっと簡単にやるには、マグカップに粉と水を入れて、電子レンジにかけるという手もある。ただ、これは沈殿したのがダマになったり、予想外の沸騰をして吹き溢れたりするので、その辺は注意。

出来てしまえば、あとは麺つゆでも醤油でも入れて飲むと、立派な蕎麦湯。私はちょびっと胡椒を入れてみたりする。

蕎麦湯」への5件のフィードバック

  1. おいしい蕎麦湯とおいしい蕎麦は、背反するんですよね。だから、両方をおいしくしようと思ったら、こういった方法にならざるをえないのかも知れませんね。

  2. 蕎麦粉の消費方法としては「蕎麦がき」がお勧めです。蕎麦がきって「碗がき」と「鍋がき」があるらしいのですが、「鍋がき」は揚げだしとかにもできて結構美味しいです。

    あと、美味しい蕎麦湯は焼酎に入れて蕎麦湯割で、が好きだったり。

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