メモ取りません

メモ取るとか取らんとか。

メモらぬ阿呆にメモる馬鹿

私は原則的にメモは取らない。もちろん、覚え切れない細かい情報はメモするしかないんだけど、出来る限りメモを取らないことにしてる。

なんで取らないかと言えば、

メモを失なった時の損害

が怖いからだ。

昔、私はメモ魔だった。とにかくメモをした。ポケットにはいつも手帳と言うよりちっちゃいノートを入れ、あらゆることをそれに記述していた。後で読み返すと便利だし、大事なことを忘れないで済むし。大変都合が良かった。

じゃ、なんでそれをやめてしまったかと言えば、

メモをなくした

からだ。なんでもメモに書いていたから、メモがないと何もないのだ。一度頭を経由しているんだから覚えていても良さそうなものなんだけど、ぜんぜん頭の中にない。多分、メモ取りに集中してたものだから、頭は通過していただけなんだろう。

そう思ってふり帰ってみると、メモを取っている時って、実はメモにしか集中してない。つまり、相手の話にも相手にも集中していない。だから、多分いろいろ失礼な感じになっていたんだと思う。そう思った時にメモを取ることをやめた。メモを取る代わりに、相手に集中し、相手の話に集中するようになった。もちろん、必要なら帰ってからメモをつけることはあるけれど、「その場」でのメモはしないことにした。

幸い、一連のことは学生時代に起きたことなので、頭はこれからも鍛えることが出来た。なので、どうしても覚えられないこと以外はメモに頼らないで済むようにすることが出来るように、自分を鍛えることが出来た。

そんなこともあって、今もメモを取る習慣はない。メモにするのは、本当にどうしようもない数字とかスケジュールくらいなものにしている。それも、原則的には紙には書かない。

「紙には書かない」というのは、紙は

読める時と書ける時が一致しない

からだ。すごく当然のことであるが、紙に書くにはペンとか鉛筆が必要になる。つまり、「読めるけど書けない」ということが起きる。となると、間違いに気がついた時とか追記の必要を感じた時に、すぐには出来ない危険がある。これが、電子的な手段だと、たいてい読める時は書ける時だ。電子媒体の類は、まだまだ紙には劣るという人もいるけれど、こういったことは電子媒体の方が圧倒的に勝る。昔はそういった目的のために、「電子メモ」なるPDAもどきがあったと思うのだけど、最近は手に入らない。乾電池で何時間も動いて、ペンで書けて編集も出来て、軽いというデバイスがいつの間にかなくなってしまった。

というのはいいとして、とにかく私はメモは取らない。それは信念として取らないのだ。メモ用紙がないから取らないわけでも、いい加減だから取らないわけでもない。その代わり、相手と相手の話に集中してるわけだ。まぁ、あまりにメモを取らないと馬鹿にされていると思う人がいるようだけど、むしろメモ取りまくっている姿の方が、あまり格好良くないんじゃないかと思う。まぁ、訓練も必要だから、誰にでも勧められることではないけれど。