SEOは詐欺の一種だろw

って、SEO屋の友達がいたりするんで、あんまり言っちゃいけないんだろうけど。

ネット上の情報にだまされるな 間違いだらけのSEO情報

SEOそのものの問題のたいていのことはリンク先に書いてあるので、そっちを見てもらうといい。「ダイエット情報」と似てるってのは、まさしくそんな感じだ。

これは、前々から思っていたことと一致してる。

以前、webサイトのFlashのほとんどは、デザイナのオナニーとクライアントの無知だってことを書いた。周囲の業界人に聞けば、そんなことがされる理由は簡単で、Flashは高付加価値だからだ。つまり、Flashは金が取りやすいということ。また、見た目がはっきりわかりやすいので、クライアントから金を引き出しやすい。無知なクライアントを騙して、高価なコンテンツが売り込める。そういった意味で都合がいいらしい。だから、一時はまるで意味のないFlashが少なくなかった。トップページで延々と「で? って言う」的なアニメーションが流されるページは、かつては結構あったものだ。

そういったのがちょっと下火になった頃に、SEOが言われるようになった。

SEOのいいのは、

効果の保証は出来ません

と言いやすく、かつ金が取れるということだ。競争率の高い単語で検索順位を上げるのは容易ではない。客にしてみれば「効果出ねーじゃねーか」とゴネるネタになりやすいから両刃の剣になりかねないけど、頑張ればそれなりの効果も見せられるから「もっと上げるには金と時間がかかります」的なごまかしも可能。うまくすれば、無限の金が引き出せる。

そんなこともあってか、タグ屋の広告を見ると、SEOという言葉がたいてい書かれていて、その多くは「時価」的な表現になっている。もちろん、誠実にやっている会社も多いだろうけど、どう見ても悪徳だろうと思える会社も少なくない。そういった会社は「無理な順位上げ工作」がされていたりして、すぐわかる。

そういった胡散臭さがあるものだから、弊社のサービスでは表だってSEOという言葉は使わないようにしている。これは、「検索順位を上げる」みたいなことを目的とするのではなく、「的確な言葉で検索出来る」ことの方が大事だと思っているからでもある。そのためには、「書くべきこと」を「うまく検索される」ように書いておくことと、的確なリンクさえあれば、無理に「順位上げ工作」に力を入れることもない。

思うに「検索順位」というのは、テレビ広告における「視聴率(GRP)」みたいなものだと思われているのだろう。つまり、

露出 ∝ 広告効果

という解釈だ。まぁ確かに強い相関、あるいは増加関数的なものはあるのだろうけど、完全に比例するということには、ちょっと疑問がある。ネガティブ情報に埋もれたような検索結果では、いかに順位が上であっても「効果」という点では疑問だろうし、小学生にタバコの広告を見せるようなことになっても意味がない。

そういったあたりについて何の言及もなしで、「とにかく検索順位」的なSEOは意味がないし、そんなことを喧伝するのは不誠実である。まぁそんなことは業界人にとっては常識のはずだ。でも、いわゆる「素人相手に営業」する時は、つい

「ウェブサイトは検索エンジンで上位に来なけりゃ意味がないです」

的なことを言ってしまう。

効果に意味があるかどうかについて正しく伝えないで、さらに「見える効果」についての約束も出来ないことで金を取る。こういったことは、

「この壺を買うと幸福がおとずれます」

と言っているのと大差ないことだと言ったら、酷い言い方になるだろうか?