Flash

SFCのサイトがFlashだらけでdisられまくっているらしい。

慶應大学湘南藤沢キャンパス(SFC)のリニューアルWeb

まぁよほど批判が凄かったらしく、あっと言う間に旧コンテンツも見えるようにされたわけだけど。

twitterでも言ったことだし、普段思ってることなんだけど、

webサイトのFlashの99%は、
デザイナのオナニーとクライアントの無知で出来ている

と思うわけだな。

SFCのサイトはdisられ尽してるだろうから、別のところで。

ここはどうやらタグ屋らしい。

マックスマウス リクルートサイト2010 シャカリキ!!

ひょんなことでこのサイトを見ることになったのだけど、「これはひどい」を10個くらいつけたい。使ってないからブクマしないけど。いろいろ頑張ってるということはわからんではないけれど、これを「デザイナのオナニー」と言わずして何と呼ぶべきか。

Flashであることそれ自体がかなりマイナスイメージなのだけど(私の標準環境では見えない)、それ以外でもいろいろ考えてみた。悪口ばかり言ってもしょうがないからね。

一番大きいのは、「どうやって見たら良いかわからない」ということ。多分それなりに大きな丸をクリックすると拡大するんだろーなーとか思ったら反応した。でも、どれが反応してどれがそうでないかすぐにはわからない。下に時系列と思われるスクロールバーみたいなのがあるのだけど、これもどう動かして良いかわからない。

次に気がつくのは、「全部読む方法がよくわからない」ということ。どれをどう押せば次々と情報を見ることが出来るのかわからない。もしかしたらスライドショー的なことが出来るんじゃないかという気がしないでもないけど、それもよくわからない。

そもそも、そうやって頑張ってクリックしても、「得られる情報が少ない」ということ。普通の来訪者は、ゲームみたいなクリックがしたいわけじゃなくて、情報を得たくて見てるわけだから、クリックは表示に工夫をこらされることは、何も嬉しくない。タグ屋としては「俺達の技術を見てくれ!」と言いたいのかも知れないけど、あるい意味陳腐な表現でしかないから、

で? って言う

程度でしかない。少なくとも「ここどんなタグ屋なの?」と思ってついでに見てるような、業界に近い系の人達はこんなことで喜ぶことも感心することもないだろう。逆に、ユーザビリティがまるでないサイト構成を見たら、「ここはダメだな」と判断してもおかしくない。

もちろんFlashの方がいいものもないわけじゃない。たとえば、ぼーっと全謀を見たいようなものとか、インタラクティブに詳細を説明してくれるとか、JSでやれないこともないだろうけど、Flashでもまぁ許せないことはないし、ファイル単位でいろいろ出来るという点ではいいだろう。「生産コスト」を考えれば、無理してJSでやることもない。HTMLの静止したページよりもずっと表現力のある、わかりやすいサイトだって作れるだろう。

でも、件のページ、あるいはdisられまくりのSFCのサイトのように、ユーザビリティだのアクセシリティだのをまるで無視したページを作られると、

デザイナのオナニー

になってしまう。マズいことに、そういった「見た目の派手さ」をwebサイトがよくわからないクライアントに見せてしまうと、コロっと騙されて「こんなかっこいいサイトがいい」とか言い出してしまう。とりあえずのステークホルダーはその辺だから、その辺で話がまとまって、「あんなページ」がリリースしてしまう。

だけど、極めて当然のことだけど、「webサイト」というのはクライアントやデザイナのために存在しているわけじゃない。一番大事なのは、

来訪者のため

という視点だ。だから、クライアントにとっての見栄えよりは、「来訪者にいかに効率良く情報を提供するか」ということが考えられるべきなのだ。だから、「本職」であるタグ屋はそういった視点でのデザインを提案することが「良心的」だと言える。

トップページに無駄なFlashがあるサイトを見る度に、「ああ、騙されてるなぁ」と感じてしまう。必然性があるFlashならそんなことも思わないのではあるけど。

ええ。実は、

ポジショントーク

ですwww

Flash” への3件のコメント

  1. アーティストはオナニーがすべてだと思うのですが、デザイナーはオナニーできないですね。オナニーをしたらデザイナーじゃなくなります。
    ええ。実は、ポジショントークですwww

  2. でもさ、口を酸っぱくして、トップページにFLASH置かないほうがいいって言ってるのに、それを意地でも望む企業オーナーとかいるんだよね。
    それが、デザイン事務所だったりして。

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