今年の新卒の「インターン」がそろそろ始まるところだろう。
いつも思うのだが、これって随分とおかしな習慣だと思う。この時期って、学生としてダラダラすることが出来る最後の時間だ。また、別々の職場に、場合によっては商売敵の会社に勤めようとする友人達と「最後の利害関係なしで遊べる時間」だとも言える。つまりある意味、
一生のうちで一番オイシイ時期
だと思う。
そんな時期になんで「インターン」なんぞをさせるのだ?
させてる側の論理としてはいろいろあるだろう。下手なバイトをするくらいなら、これから入る会社に慣れると共にバイト料も入るわけだから、悪いことでもない。お互いに良いとも言える。
でも、世の中そんなに甘くない。周囲は「4月から来る奴」という目で見ている。そこで起きる諸々のことは、「社員の行動」として見られる。もちろん、「インターン中」ということで、いろいろなことは割り引いて見られるのだが、それでも
素の人格
は見えてしまう。
たいていの場合、そういったのは任意であるから、嫌なら行かなきゃいい。でも、そうしたら「参加しなかった奴」と見られる覚悟が必要だ。「うちはそんなことはありません」という会社だって、見てることには違いはないし、同期は結局見ている。
酷いところになると、これが任意参加ではなくて強制になっているところもある。「入社前研修」と称して研修が始まるところがある。これに至っては、
ブラック
としか言いようがない。おそらくは「強制してるわけではありません。あくまでも任意参加です」と言い訳するのだろうが、事実上強制参加だ。それが「社会」だ。
いや、まぁそうやって「社会の厳しさ」の一端に触れるということは、悪くない経験なのかも知れない。しかし、私はどうもこの手のことに抵抗を感じる。1ヶ月や2ヶ月早く会社に来たところで、本来は何も良いことなんてないはずなのだ。
私はこういったことは
因習
だと思うのだが…