エントリが長文になるわけ

私のエントリはどれもたいてい長い。

これは正直なところ自分でも辟易している。自分で辟易するなら短くしろと思うのだけど、なかなか短く出来ない。私にとって短い文章はとても難しいからだ。

一般に長文は悪文だ。だから、だらだらと長文を書くのは下手なもの書きである。それを知っているがゆえに短く書きたいと思うし、そもそも長いとエントリを書くにも時間がかかる。まぁ私は筆が速い方だから、時間がかかるというのは大きな問題ではないんだけど、テンションを維持するのがしんどい。

じゃあなんでそんな悪いと知っていることを、苦労しながら書くかと言えば、

短文は多義的になりやすい

からだ。つまり、いろいろに受け取られてしまうということ。

個人的には、多義的に読まれる文章は悪いものじゃないと思う。文章の足りない部分は読み手が補うというのは、日本語の構造的にも正しい。また、読み手に神が宿ることだってあって、書き手が意識した以上のインスピレーションを書かれたものから得ることだってある。だから、「深い短文」が書けるというのは、それは素晴しいことだと思う。

ところが経験的には、公開された文章で多義的に書かれたものが期待通りに読まれることはまずない。もちろんかなりの人が意図通りに読んでくれるし、そうでない人もそうそうとんでもない方向に読むことは少ない。ところが、読む人が増えるとある一定確率で、

書いてあることを読まず、
書いてないことを読む

人が出て来る。正反対の解釈をしたり、斜め上の解釈をしたりする人が出て来るのだ。特にちょっとしたレトリックを含んでいたり、皮肉を混ぜていたりすると、頭かち割って中身を見てみたいような凄い解釈をする人が出て来たりする。比愈や暗喩の類を混ぜてしまったら負けだと言ってもいいくらいだ。

また、適当にすっとばして書いたりすると、

書いてないこと = 知らないこと

とか思う人もいる。あるいは「飛躍しすぎ」とつっこむ人もいる。それはそれで面倒臭いから、結局そういった書き方は避けることになる。

私は自分の意見が100%正しいなんて思ってはいない。あくまでも「ネットの意見はそれはそれ」の一つであって、賛否あるものだと思う。だから、disりをdisり返されても「なるほど」と思って読むだろうし、それを以ってどうこう思ったりもしない。ネットにいろいろな意見が許されるからこそ、自由に発言出来るというものだ。

とは言え、誤解に基く否定、それも「俺そんなこと言ってないし」なことへのdisりは、迷惑以外の何物でもない。まぁ世間には結局マトモな人の方が多いから、変てこな反論とかは「あの人イタいね」でみんながスルーしちゃうのだろうけど、それとてあまり気持ちいいものじゃない。また、情報というのは

変なものほど伝わりやすい

という性質があるから、変てこな反論は流れて行きやすい。「そんなもの1クリックするだけでわかるだろ」的なものであっても、その「1クリック」をしない人は多い。

それを避けようと思えば、なるべく文章が多義的にならないように、自分の意図通りに伝わるように、注意深く書くことになる。背景を延々と書いてみたり、念押しをいっぱいしたりして、なるべく誤読されないように書く。文章の上手い人であれば、そんなに長くならなくてもいいんだろうけど、こっちはあまり上手じゃないからどんどん文章が長くなる。変てこな読み方をする人に対して「そんなこと書いてないだろ、馬鹿」と言えるくらいは書いておかないといけなくなる。

そんなわけで、どんどんエントリは長くなる。多分、読む人が増えれば増えるだけ長くなる。そう書いているこのエントリも結構長い。

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This entry was posted on6月 19th, 2008 at 11:24:28. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0. You can Leave a response, or Trackback.

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