2つに分けると書いたので、これは後編ということで。
件の記事の中で笑えるのが、
「非正規労働者がはい上がれない社会が続くのなら、
戦争で大勢の正社員が死なない限り、自分は正社員にはなれない」
という奴。まぁ「格差社会の不満のはけ口に戦争を希望するとは暴論」とか言う批判も頭悪いとは思うけど、件の考え方はどうしようもない。
そもそもが、「正社員が死なない限り」みたいな考えをするのがどうかとは思うけれど、それにも増して、
「俺、この戦争が終わったら、正社員になるんだ」
というような「死亡フラグ」になってしまっているということ。
「死亡フラグ」自体はネタとしてよく使われるのだが、「死亡フラグ」にはあるパターンがある。それは、
目の前の問題を軽視しつつ未来を見ている
ということ。いろいろな「死亡フラグ」が語られていると思うけど、かなりの部分がこのパターンにあてはまるはずだ。
これがダメなのは冷静に考えればすぐわかる。なぜなら、目の前の問題が片付かない限り、その先なんてありえないからだ。「戦争が終わったら」とか言いたければ、まずその「戦争」で生き残らなきゃいけない。それが具体的なものにならない限り、「その先」のことなんて考えたってムダなのだ。
まずは解決すべきは目の前の問題だ。それが片付くメドが立ってこそ、その次の展開がある。件の人が本当に「望みは戦争」だと思うのであれば、戦争に生き残れるだけの何かを身につけておかなければならない。戦争が来たら不都合な人だけが先に死んで、無条件に自分は生き残れるなんて思ったら甘過ぎる。
まぁそうなってしまえば、戦争なんて来なけりゃいいと思うだろうけど。
正社員になったとしても
名ばかり管理職とか、名ばかり会社役員とか
いることを知らないんでしょうね。
件の記事の人は。
(会社役員は厳密に言うと社員であるかは疑問ですが)
きっと件の人は正社員になれば全てが解決すると思ってるのでしょう。
このことも考えると、あらゆるgdgdな主張だなぁ。やっぱ愚にもつかない「思想家」になるよりも先にやるべきことがあるよなぁ。
うーん。この発言だか論文だか自体は救いようがないほどどうしょうもないってのは確かにそう思うんですが、彼にそういうしょうもない考えに至らせてしまうような世の中を憂えてもしまいます。
僕らはがんばって勉強したり、何かを手に入れるためにがんばるのが普通だし、それに慣れてるわけです。
けれど、それが当たり前とは限らないのかも知れないと思うのです。
努力の仕方を知らない、努力をするという選択肢を知らない人たち。
それで良いのだとは思わないけれど、そういう人たちが飢えて死んでいいとは思わないです。
僕らの父親の時代はどうだったんでしょうね?
うまくまとまりませんが・・・
零細企業を経営して何十人かの社員を見てきてそんなことを思います。
「時代が悪い」のであれば、なおのこと「生存のスキル」を身につけなきゃいけないと思います。もちろんそれを「教育」することも必要でしょうが、教育されるかどうかも「運」だったりするわけですから、もっと自分から求めるべきじゃないかと。
「思想家」になれるんだったら、きっと頭はいいはずですよねぇ。
正社員なんて制度を廃止した方が建設的だと思います。労働流動性が低いのが問題だから。
企業は :簡単にクビにできないから正社員を雇いたがらない
正社員は:辞めると次の正社員の口を探すのが困難だから、現在の会社にしがみつく
そういうわけで非正規雇用が増加するわけです。正社員にしたって、自分がいまやっている仕事が、自分に向いている or 自分のやりたいことって人はあまりいないのではないかと。
そこで失業保険をもっと拡充して、仕事辞めても数年は食っていけるようにすると。で、その間に学校行くなりなんなりして、やりたい仕事に必要なスキルや知識を身につけると。
もちろん、税金やら失業保険料やらは大幅に増えるけどね。けど、この方が、最大多数の最大幸福に近づくかと。