だったか、MSの最近の広告のことである。内容は「TCOは(我々が作らせた)第三者による調査によると、LinuxよりもWindowsが安いんだよ」って話である。
この広告。Linuxな世界ではいろいろ目くじら立てる人もいるし、まぁ見ていてあまり気持ちのいい広告ではないなとは思うんだけど(MSってもうちょっとスマートでかっこいいキャッチフレーズを作る会社でしょ)、よく考えてみると、「聖歌隊に伝道」みたいな話である。
MSのこの手の広告を信じる人は、MSのどんな広告でも信じるわけだから、既に「Windowsを使って笑ってお仕事」していたりするはずである。その手の人にとっては「あったりまえじゃーん」である。
MSのこの手の広告を信じない人は、MSの広告を見る時には目が見えなくなるくらい眉に唾をつけて見るはずだから、「んなことあるわけねーじゃん」である。
ということで、どっちの立場の人にもあんまり意味を持たない広告なのではないかと思う。
余談ながら「聖歌隊に伝道」というのは、既に教会に行く習慣のある聖歌隊に伝道しても、結果は同じということから、「教える必要のない人に教えてしまっている」ということである。「釈迦に説法」とは若干違う意味のようである。元は英語だったかんぁ。