言語を学ぶ

プログラミング言語じゃなくて自然言語の方。

中学生から英語を学ぶ。まぁこれは誰でもたいていはそうだ。英語教育の批判でよく言われるのが、「中学高校大学と習っているのに満足に会話ができ ない」ということ。私なんぞ高専だったからロクに英語をやってない。それでも見栄で英語文献とか読んでたし、教会の牧師はアメリカ人だったのでわりと英語 のある環境だった。とは言え、「出来れば避けておきたい」ことには変わりはない。

高専の時に手話を学ぶ。日本で使われている「手話」は「手指日本語」と「日本手話」とあるのだが、とりあえず両方学ぶ。これはどちらも使う機会が 多かったので、はっきり言えば英語より得意だ。手話は世界共通ではないが、似ているところは非常に多いので、海外の手話を見てもなんとなくわかる。便利で いい。私の第二外国語は日本手話である。

学校ではドイツ語も習ったらしいが、覚えているのは音読することだけだ。さーっぱりわからん。でも、幸いにして英語がそんなに得意ではないので、 ドイツ語の文章を見ながら「これは英語だ」と念じて読めば、なんとなく意味の見当くらいはつく。ラテン系の言語は細いことを忘れればたいてい似ているわけ だし。語尾変化? 不規則変化? そんなもんどうせ日本人が大雑把に意味をつかむ時には関係ない。同じ手はフランス語にも使える。

中国語はさっぱりだ。だけど、漢字のマッピング(大陸だと略字体だし、台湾だと繁字体だし)がわかっていて、漢文がわかればなんとなくわかるので、中国人技術者と話する時には使える。まぁそれ以上はまるでわからんし、音読はできないわけだが。

ここ数年、仕事の関係もあって韓国語を学ぶ。ハングルを読むこと自体は半日もあればどうとでもなる(Java覚えるより簡単だ)。文法は日本語とほぼ同じなので、とにかく単語を覚えればいい。と言ってもこいつが曲者なんで、なかなか…

先日、新宿駅で外人に「浅草へはどう行けば良いのか?」とか聞かれた。相手が片言の日本語だったので英語で会話することにしたのだが、「英語って こんなに楽な言語だったのか!」と思ってしまった。ここのところ毎日韓国語テキストばかりを見ているのだが、サッパリわからんとまでは言わなくても、覚え ることが多過ぎて参っていたのだ。頭の中が「外国語は難しい」モードになっていたのである。ところが英語なんてのは中学の頃からやって、それなりに本読ん だり会話したりして来てるわけなんで、韓国語よりはずっと楽だったのである。いろいろやってみていようが、文法が同じような言語であろうが、普通の日本人 が一番楽な外国語は英語だと理解してしまった。