東京は冬の実感が少ない

私は生まれも育ちも日本海側(山陰)だ。

と言っても西の方なので、「冬はいつも雪に閉ざされ」というような環境ではない。でも、冬になると他の季節とは明確に天気の違いがある。それは

曇り

だ。

晩秋と冬の明確な違いは、空が鉛色になるかどうかだ。晩秋は寒いながらも晴天が続くのだが、冬になると曇る。それも1日や2日じゃない。ずーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと、冬の間中曇るのだ。もちろんたまに晴れることもあるのだが、それは本当にたまだ。冬の晴れ間なんて年間数日。

だから、そういった天気の変化で季節を感じる。晩秋から冬への変化が明確なのだ。

ところが、東京はそうじゃない。街路樹が坊主になるのも遅いし、天気がそんなに悪くなるわけじゃない。「あー落ち葉がするな」とか思って気がついたら12月で、「いくらなんでももう晩秋じゃないよな」と思ったあたりから

冬になったことにしておく

ということになる。だから、私の実感の中では、今が冬だというのはどうも納得出来ない。街路樹の銀杏の葉は今落ちる盛り(街灯のあるところはまだ緑だったりする)だから、今が秋のような気さえする。

同じように春も実感がない。気温がちょっと上がって花粉が飛んだり、女性の服が明るい色になったりすると、「春なのかなぁ」とか思うのだけど、「あー春が来た」という感じに乏しい。

その代わりと言ってはナニだが、「クリスマス」とか「バレンタインデー」はよくわかる。まぁこれらも秋葉に住んでいるとそうでもないんだが。

というのが「他所者」としての東京の季節感の乏しさなんだけど、東京で生まれ育った人達はどう思っているんだろう。何で季節を感じるのだろう。

東京は冬の実感が少ない” への2件のコメント

  1. 1960年代生まれの東京人です。改めて思い返してみましたが、私は天候の変化で季節を感じることはほとんどないような気がします。ニュースや天気予報のキャスターの「冬らしくなりました」等の発言で認識している感じです。夏や冬に「暑い、寒い」でど真ん中にいることくらいしか、自然から得ていませんね。

  2. やっぱりそんなものですか。

    同じことをmixiでも聞いたのですが、我々が思うくらい明確な自然の変化では感じてない人が多かったです。

    私は冬に天気が良いと、「寂しい」とさえ思ってしまうのですよ。

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