一方メールのspamの方は…

うちはメールのspamは山盛り来る。どれくらい来るかと言えば、2000通/日くらい。

もちろんフィルタをかけているのだけど、どうも誤判定があるものだから、一応全部のメールに目を通す。まぁ明らかに不特定多数向けのものは、読まずに消すのだけど、そういったものでも日本語のspamは別に保存しているので、日本語のだけは目を通している。

「目を通す」とか言ったって、どうせsubjectを見るだけで中身がわかるから、「はいはい」というだけなんだけど、やっておかないと必要なメールを見落してしまうことがないわけではないので、しないわけには行かない。で、日本語のspamは保存。いずれ統計処理でもしてみようかと思っているから。

たいていのspamの文面は野郎のバイトが作っているらしい。そういった目で見てみると、実際に書いてる奴は、

引きこもりの童貞

というプロファイルになってしまう。「引ここもり」と言っても実際にそうしているかどうかは別にして、世間を見てないということ。「童貞」も真性かどうかは別にして、あまり素人の女と付き合ったことがないなと。

なんでそう思うかと言えば、あまりに男視点の都合のいい女性像があるということだけではなくて、リアルの女と関わることに対しての、考察の甘さだ。

たとえば、「私はセックスしたいのよ。早くしてよ」的ニュアンスのメール。女がそれを書くことが現実にあるかどうかは知らないが、その手のメールから感じる「恐怖感」というものへの配慮がまるでない。これに限らず、「女が向こうから転がり込んで来る」的なニュアンスのものって、リアルに起きたら面倒だったり恐かったりすることはあっても、「ウハウハ」なんてことはおよそありえない。リアルにあれば「引く」のが普通だ。

いかに「セックス出来る」という「餌」があったにせよ、「何してるのよ、早く連絡してくれないと」みたいなメールが来たら、普通はヤバいと思うものだ。それが「32歳年収5000万の独身セレブ」であろうと、「19歳女子大生」であろうと、同じだ。飼っていた猫が突然美少女になって… とか、ある朝起きてみたら自分の部屋に綺麗なおねーさんが寝ていて… みたいなシチュエーションが歓迎的ニュアンスで見れるのは、エロゲやマンガの世界だけだ。リアルに起きたら

どうしよう

と思うだけだ。

そういった「普通の人がリアルな女性に感じる恐怖」というものを知らないという時点で、童貞なんだなと感じる。

最近はその他のパターンで、どこかのサークルの人が「お二人の交際はどうなってますか」的なシチュエーションのメールも来るのだが、これもまたリアルにあったら厄介だ。

仮に「逆援助交際」だの「セレブ人妻のお相手」だのが存在しているとして、そういったことを仲介しているグループがあったとしよう。そういったところから、「二人の交際はうまく行ってますか?」みたいなメールが来たらどう思うだろう? 普通の人なら「UZEEEEEEE!!!」と思うのではないか? アフタケアだか何だか知らないが、そういった他人の交際のことに一々口を出して来る「組織」なんてものがあったら、うっとおしいこと限りない。それが普通の人の感覚だと思う。

というように、最近送られて来る「出会い系spam」というのは、リアルな人がどう思いどう行動するかということに対する配慮が甘過ぎる。絵空事で他人を騙すのは、まぁ「お仕事」だから好きにやってくれていいのだが(もはや諦め)、同じやるんだったら、もっとマシなことをやらんと、単にトラフィックを増やすだけで、儲けは少ないと思うのだが。

一方メールのspamの方は…” への2件のコメント

  1. まぁ、あまり巧妙になられても困り物ですし、あれはあれで笑えますから、彼らには今の方針のまま頑張って欲しい気もします(笑)

    しかし、彼らは自分の書いたタイトルのメールが着たら読むのでしょうか?

    読まないのならばもう少し考えろと言う気がしますし、真に受けて読むというのだったらさらに問題ありな気がします。

    ぜひ一度聞いてみたいものです(笑)

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