一見、前のエントリと正反対のことだけど…
よく世の中で「出る杭は打たれる」とか言われる。特に日本の社会だと、ちょっと「頭を出す」ことをすると、「上」から叩かれて平均化されてしまう。たいていこれは「良くない」というニュアンスで語られる。
でも、私は
出る杭は打て
と思う。
だいたい、「杭」で出て来たものってのは、伸びたわけじゃなくて抜けそうになっているんだから、打っておくのが正しい。
ところが、たまに生木を使った杭だと、ちょうど「挿し木」と同じ原理で杭が根を張って、本当に伸びでしまっているものがある。子供の頃、家の近くの造成地でそれを見て感心したものだった。どうもその「杭」はその辺に生えていた木を切って作ったものらしい。こういった「杭」なら、伸びたものを打っても平均化されないし、どんどん伸びて行く。
「出る杭」が単に抜けかけているだけなのか、それとも根を張って本当に成長してしまった結果なのかを区別するには、とりあえず打ってみておくのがいい。単に抜けそうな杭だったら、打つことによって抜けなくなるし、本当に成長した結果なら、打ったところでどうともならない。
だから、出る杭はとりあえず打っておく。「出る」のが成長の結果なら、多少打ったところでダメになったりはしない。