同性婚

帰りの新幹線で読んでいた雑誌に、「次のアメリカ大統領選挙の争点となりうる」みたいな話が出ていた。いわゆる保守派や教会が反対だということらしいので、それとの兼ね合いなのだろう。

現代の「結婚」を考えるに、私は別に異性であることにこだわる必要はないんじゃないかと言う気がする。

今時の先進国の「結婚」って、セックスレスであったり、子供がいなかったりするのは、特別に珍しいことじゃない。だから、既に「結婚」と「生殖」とはリンクしなくなっている。「セックス」についても同様で、「結婚」とのリンクはなくなってしまっている。

確かにこれはキリスト教が想定している「結婚」とはまるっきり違うわけだが、聖書に書かれている「結婚」と、現代の「結婚」をイコールで結ぶ必要はないような気がする。聖書に書かれている「食事」が現代の「食事」とイコールではないようなものだ。

現代の「結婚」は「生殖」や「セックス」との直接リンクは、あったりなかったりする。となると、何も「異性」であるとか、「二人」であるとかの必要性もないのではないか?

「同性婚」という話になると、すぐに「不潔」「キモい」という話になってしまうが、生殖やセックスとのリンクをやめてしまって、「法的な束縛と特典を受ける個人間の関係」だと思えば、不潔もキモいもあったんじゃないのではないか? 要するに「養子縁組」みたいなもんだ。

結婚してからどんな人間関係になるかは、「人それぞれ」の部分と「法的な束縛と特典」とによる。「生殖」や「セックス」は「人それぞれ」に属する話ではないか? そりゃまぁ少子化云々という話には逆行するのだが、それについて法的根拠もなく国家が口を出すのは「よけいなお世話」でしかなかろう。

となると、「法的な束縛と特典」の部分だけとなり、「異性」であるとか「二人」であるとかの制限は合理的でないように思える。むしろ「結婚とは法的に認められた援助交際」みたいな見方を否定できるというのは、ある種の人達にはメリットではなかろうか?

まー、私はどれだけ仲が良くても、同性と何日も同居するとかは苦手だけど(でも「同居」も必須要件じゃないな)、「ルームメイト」みたいなのが平気な人は、その発展形ということで悪くないんじゃないかって気がする。