Ubuntu創設者,「Microsoftも特許運命共同体の仲間」と警告
Microsoftにとって,ソフトウエア特許はこれから進んでいくロードマップ上の“地雷”となる。その傾向は,いや応なしに高まっていく
ある意味、「何を今さら」という感じでさえある。特許というのは要するに「縛る縄」なので、長過ぎると自縄自縛になってしまったり、他の縄ともつれたり。
実はこれは特許に限らず、あらゆる制度を利己的に運用すると、たいていそうなってしまう危険を持っている。本来、制度というのは誰にとっても平等だから、ある時うまく自分の味方につけることが出来ても、何かの折に自分の敵になったりする。
さらに言えば、これは制度に限らず、「誰にとっても平等に適用されるもの」を利己的に運用すれば、たいていそうなる。わかりやすい例が「自由」だというのは、すぐ思いつく人も少なくなかろう。
「土俵」自体が自分に都合がいいもの(MSにとってはOSを持っていることはまさしくそれだ)なら別だけど、その運用で自分に都合を良くしている (たちえばこの例にある特許)と、「敵」にとっても都合良くなってしまう危険は常にある。確実に勝ち続けるためには、「都合のいい土俵」を持つべきであって、「公平な土俵」では難しい。そりゃ「公平な土俵」で勝ち続けるのが真の実力ではあるけどね。ビジネスは「楽して勝つ」ことが大事なわけで。