「おねーさん」

Twitterでこんなネタが流れて来た。

わかるよ。本当によくわかる。

自分のその気持ちに気がついていない人、あるいは本当の若者、女性には理解しがたいと思う。てか、これだけ読めば「キモ」って思わない人は少なかろう。

でも、私の自意識もだいたいこうなるのだ。「22歳くらい」だと完全に「年上のお姉さん」なのだ。女性の年齢は中学生くらいからもう「女性」を意識してしまう。多分、自己認識の中での自分の年齢は、15歳くらいなんじゃないかと思う。

昔からこれが不思議だなーと思っていて理由を考えていたのだけど、まず私は同世代女性との縁が薄いことがある。男ばかりの兄弟なので妹とか姉はいないし、学生時代は男子校で「同級生女子」は中学までにしかいない。そのせいかと思っていた。

ところがよく考えてみると、「対女性」だけではなくて、対男性でもなんとなく自意識の中の年齢が相当若いということに気がついた。「いい歳」になっても、いつも下っ端のような気分でいる。どんなコミュニティーにいても一番下っ端な気分になってしまうのである。

私は前職以前は、あまり自分の下が増えない職場にいたので、そのせいかなと思ってたりした。周囲は自分よりはるかに年上の人達ばかりなので、自意識として「下っ端」だった時代が長かったのだ。

とは言え、これもなんか違うような気がする。

で、件のツイを見ると、同じような感覚を持っている人も何人か見受けられる。普遍的かどうかはわからないが、同じように思う人は少なくないようだ。

他方、男はいつまでもガキっぽい面がある。おっさんになってもガキ、老害と陰口叩かれようとガキっぽさは消えない。もちろん正しいおっさんは気持ちがそうであっても大人のフリ、歳相応のフリをしているんだが、心のどこかでガキになってる。

とか考えると、男(もしかして女もか?)の何割かは、自意識上の年齢がミドルティーンくらいで止まってしまっているのではないか? そう考えると、いろいろ腑に落ちる。

じゃあ、おっさん(おばさん)になるのはどう説明するんだとゆー話があるのだけど、自分の内面のことをよく考えたら、「おっさんになる」のではなくて、

おっさん分が追加される

という感じで、「おっさん比率」「おっさん総量」が増えて「おっさん」と認識されるようになるだけで、ガキな部分が変化して、あるいは消失して「おっさん」になるわけじゃない。つまり、「男」はおっさんに変化するわけじゃなくて、おっさん要素が増えて行くだけなのではないかと。

そう解釈すると、冒頭の「36歳」が「22歳くらいのおねーさん」とか言っているのは、何の不思議もない。彼の中の「ガキ」がそれくらいのおねーさんに憧れているという、それだけの話なのである。