歯磨き筋

歯磨きをする手を、左にしてみた。

私は少なくとも今は右利きだし、歯磨きは右手でやっていた。ただ、ある時、口の右側と左側の歯の磨け方が違うのに気がつき、「片手で磨くからアンバランスになるんだ」と考えて、左手でも磨いてみることにした。

やってみると、なかなかうまく行かない。むしろ、左手で文字を書く方が違和感としては少ないかも知れない。

私は幼少の時は左利きだったらしく、とっさに右と左の区別がつかない。また、やったことのない新しいことをする時には、左手の方が習熟が早い。だから、多分本質は左利きなんだろうと思う。普段はキーボードなんて使ってるわけだから、使うことにおいて右とか左とかの違いはそうそうないような気がしていた。ところが、永年左手は使ってないものだから、「右の方が慣れているもの」はやはり左ではダメだ。

それ以外に、磨いていると左腕の筋肉が痛くなる。どうも歯磨きには普段使わない筋肉を使うらしい。しばらくやっていると、それでイライラして来る。歯磨きなんてそうそう長時間やるものじゃないから、その筋肉は私にとっては事実上「歯磨きの時にしか使わない」筋肉だということになる。私が「左手で歯を磨く」ということを思いつかなかったら、何のために存在していたんだろうね。