「1周年記念半額」

ちょっと残念な気がしたので書いとく。

うちの近所のラーメン屋が「1周年記念半額」というのをやっていた。

ごっつ 秋葉原店

うちから秋葉駅の途中と言うこともあり、この店にはよく行く。

ちょうど用があって前を通りかかると、何やら行列が出来ていて「テレビにでも出たのか?」と思ったら、表題の通り。へー、そうなんだーとか思いながら過ぎる。

通り過ぎながら「この1年そこそこ行ってるし、嫌いなラーメンじゃないし、それに半額」とかってちょっと心が動いたのだけど、あの行列に並ぼうという気はちょっと起きなかった。いくら「よく行く」とは言え、店員に顔覚えられる程行ってるわけでもないし。

とか考えたら、「1周年記念半額」なんて実は

何の意味もない

のではないかと思ってしまった。

やってる側の意図を想像するに、「1年間支えて下さった方々への感謝」とかってのがあるだろうと思う。でも、だいたい「1年間支えて下さった方々」と言うのは、つまりは常連であり、常連ってことは

いつでも来れる

と思っている人達だろう。そういった人達は「あー、今日は混んでるな。また次にしよう」とか思うのが普通だろう。いかにそこのラーメンが好きだとは言え、食わないと死ぬわけでもないし、常連になるからにはその辺に住居なり仕事場なりのある人だろうから、「別に今日でなくてもいい」とか思うものだ。実際、私はそう思った。そういった人達にとっては、「今日だけ半額」とかはそれ程嬉しいことでもなくて、「あー、そうなのね」くらいでしかない。もちろん支払いの時に半額だったら嬉しいと思うんだけど、「そのため」に行く程のものではない。

そう思うと、並んでる人達は基本的には常連ではなくて、「そのため」に来た人達だろう。まー、高々ラーメン屋の半額セールに遠くから来るとも思えないので、そんなに遠くから来たわけでもないだろうが、「半額」であることがモチベーション足りうる人達、たとえば普段は電気街あたりが拠点だとか、そういった人達ではないか。普段はそうそう来ないけど、半額だから来るみたいな。

そういった人達に「半額」でラーメン出して、店にメリットがあるかと言えば、多分なかろう。普段の価格に戻れば、また「普段の店」に行くだけであり、そのために来ることはない。この店の立地はいわゆる駅近ではないけど、遠いって程でもないとゆーくらいの微妙な位置なので、「これをきっかけに人が来る」という類の店ではない。好きな人は気にせず来るだろうし、それ程でもない人は面倒臭いと思うくらいだ。

とか考えていると、「○周年記念半額」とかって、店にとっても常連にとっても何のメリットもないなぁとか思う。それよりは、事前にクーポン配るとか、普段食べない高額トッピングを割引するとか、そういったことの方が、「感謝」としては意味があるのではないかと思う。

そーいやー、グルーポンとかの時にそんな話あったね。古くはHanako現象とかね。