Xen実験機を作る

いつまでもニートというわけにも行かないので、春から始めるサービスで使うサーバのための、基礎実験をするためのマシンを作る。

とりあえず金がないので、「今時のハードウェアを、なるべく金のかからないように」というコンセプトで作ることにする。とは言え、将来のサービスに耐えるようなスケーラビリティも考慮しなければならないし、信頼性の確保も必要だ。そういった技術をまず実験するためのハード調達である。

「サーバだからXeonやOpteron」とか思うのだが、現状では金がないので、「Core 2 DUOかAthlon」ということになる。幸いなことにサーバ用CPUとデスクトップ用CPUに論理的な違いはないので、デスクトップ用のCPUで実験しても問題はなかろう。

先日はデスクトップ用にCore 2 DUOを購入したのだが、どうも世間を見ると「E6600と5000+は同等」「5200+が安くなってる」ということを発見して、Athlonを使うことにする。5200+はツクモの特売で34800円。E6600は36000円くらいなので、「1ランク上がもっと安い」ということになる。

「サーバとして使う」とは言え、ディスクはそんなに大きい必要はないし(仮想化のためにネットワークドライブを使う)、ネットワークも2口(公開用の口と内部ネットワーク向け)もあれば十分なので、マザーはmicro ATXにすることにした。socket AM2のmicro ATXの傾向は、「PCIx2 PCIe(x1)x1 PCI(x16)x1」という構成が一般的のようだが、今回はこれで十分である。「カニでないLAN」ということで探すと、M2NPV-VMが安かったのでこれにする。ツクモの特売で10457円。

最初から2サーバの統合にするということもあり、メモリは4GBほど買う。「AMDの日」ということで、AMDパーツとセットだと割引があるのだが、元がそんなに安くない。ノーブラで揃えて約5万。

ケースは当初「元部下が捨てたAOpenのコンパクトPCの箱」を使うつもりだった。この箱はとても小さく、そのくせmicro ATXが入るので、サーバとして使わなくなっても、CPUやメモリを安いのと交換してロードバランサを作るのに使えると思ったからだ。ところが、電源が今時のCPU用のがないので断念する。代わりに「400W電源付き6647円」という激安ケースを発見してそれを買う。ここで中途半端にいいケースだと、いらなくなった時に捨てるのを躊躇するが、これくらい安けりゃあっさりゴミにできる。内蔵の電源も安物のはずだからうるさいかと思ったらそうでもない。まぁこの部屋にはアホみたいに騒音を出すXeonマシンがいるので、それと比べりゃたいていのものは静かだ。

「あっさりゴミにできる」と書いたが、本当にそんなチャチなケースで、多分この上に座ると潰れる。だいたい鉄のくせにやたらに軽く、ツクモから家まで楽勝お持ち帰りができた。ケースの板金はやたらに薄く、別にバリがなくても手が触れると怪我しそうだ。箱から出したら歪んでいたのだが、指でひねっただけで直った\(^o^)/ 多分、缶詰の缶の方が厚いだろう。ベイの蓋の板金を指で曲げて砥石で砥いだら、刀削麺の包丁ができた。

これらを組み立てて電源を入れると、全く動かない。電源やメモリが安物なので、この辺が原因かと思いいろいろいじくる。ところが、どこもおかしくない。「マザーがダメかな」と思ったりもしたのだが、そうそう外れを引くこともないだろう。ふと思い立ってメモリを抜いてみたら、0〜3枚だと動く。4枚目を差すと動かなくなる。いろいろ差し替えてみるのだが、メモリの異常というわけでもなさそうだ。メモリとマザーの相性かと思い、他のマシンのメモリを入れてみると、やっぱり動かない。どうやら「4枚目」というのがいけないようだ。しょうがないので3GBでBIOS設定をして4枚目を入れてみると、今度は動く。「BIOS設定した」ということが良いのか、「BIOSのdefault設定」に問題があるのか知らないが、ちゃんと4GB認識している。

ここまでやって、Linuxがブートすることを確認して、昨日の作業は終わり。

先日、Core 2 DUO + DP965LTでえらくハマったのだが、それと比べるとソフト的なことでは全くハマらない。前にファイルサーバを組んだ時はSempron + GA-M55plus-S3Gで全くハマらなかった。ちょっと前まで「ちゃんと動かすにはIntel純正で揃える」と思っていたのだが、どうやらその常識は覆ってしまった。