努力は人を幸福にしないらしい

ある雑誌のアンケートらしい。ここで血液型が書かれているが、それは単に母集合の分類であるという程度に見るべきだろう。1.でこういった回答だったグループは2.でこういった回答になったと読むといい。

1.自分が望む成功のために、何か努力をしていますか?
A型 Yes:60% No:40%
B型 Y:15% N:85%
O型 Y:43% N:57%
AB型 Y:58% N:42%
2.自分は成功した、あるいはしていると思いますか?

A型 Yes21% No:79%

B型 Y:46% N:54%

O型 Y:14% N:86%
AB型 N:100%

ざーっと見た傾向として、「努力をしている」と答えた人が多いチームは、「成功してない」傾向がある。母集合は血液型だから、「B型の努力の実りやすい」みたいな結論をすることもできるだろうが、多分それは違う。

ここで重要なのは、2の回答は「と思いますか?」という設問であるということだ。つまり、これは主観的な回答なのである。

努力が実るかどうかは、その努力の内容と成功確率によるものだと思われる。努力の自覚のない努力をする人も、いないではないが、たいていの努力は 自覚を伴なう。つーか、その人にとっては「頑張ろう」と思ってやった行動が「努力」だろうし、その「自覚」が「努力している」という回答結果にあらわれて いるはずだ。そもそも「努力しているか」という設問自体が主観的なものである。

とすると、「努力」への意識が強い人ほど、「成功」への評価が厳しいと言える。「成功した」という「主観」は「幸福感」の一つだ。ある状態を幸福と思うかそうでないと思うかも、全く主観でしかない。

つまりだ。「努力」を意識すればする程、「成功」に対する評価の閾値は高くなり、成功したという実感を持たない。つまり、幸福ではないということだ。

念のために、対偶命題を考察してみると… 「怠堕は人を幸福にする」だ。確かに「主観」をベースにするとそうなのだろう。

∴今が不幸な人には怠堕になることをお勧めする。

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