某サービス用のサーバに使うために、Intel S1200BTLを買って来た。
Intel® Server Board S1200BT Family
スペックの大略は、
スペック的に大変良いのだが、なかなか簡単に動いてくれなかった。同じことにハマる人がいるかも知れないので、メモしとく。
このマザー、サーバ用で売ってるだけあって、スペック的にサーバに都合がいい。何が良いって、
- GPUなしSandy Bridge(Xeon)用
- GbEが2つ
- メモリ 4スロット
- 余分なものがついてない
- VGAがついている
- micro ATX
ということで、コンパクトにサーバを作りたい向きには願ったり適ったり。XeonだからメモリがECC付きになるのだけど、それでもフル増設して2万ちょいなので、言う程高くない。だいたい今時の8GBが3000円切れるとゆー方がおかしいんだってば。ちなみに買って来たのはセンチューリー様のメモリなので、ECCなしでもいい値段する。だから、そんなに凄く高いわけでもない。「ECC付き」が嫌でXeonに手を出さない理由はもはやない(キリッ
ということで大変良いのだけど、最大の問題が
Intel製
であるということ。もうこれは「iPhoneがSBM」というのと同じくらいがっかりで、個人的にここ10年くらいIntelマザーに良い思い出がない。そして、この板もしっかりそれにやられた。昔は鉄板だったのになぁ。
何がマズいって、
BIOS画面に入れない
のだ。OSはブートするのにBIOSに入れないとか、さっぱり意味がわからない。まー冷静にしばらく考えれば、わかるのだけど。
BIOSに入るにはF2を押すのだけど、そこでハングアップする。ビープも「ぴーぴーぴーぴーぴー」と5回鳴る。何かおかしいんだけど、ハングアップするので何も出来ない。Intelのサイトにもドキュメントにも「ビープ5回」は見つからない。しょうがないんで、購入したFreeTに持ち込むと、なぜだかあっさり動く。店員と「どこが違うんでしょうねぇ」って話してた時に、
キーボードが違う
ことに気がついた。
そう言えば、Intelのマザーってキーボードを選びますね。高いキーボードは軒並ダメとかよく聞きます。
とのこと。私も前のCore2Duo E6600でセット作った時に、キーボードでハマった。Real Forceのような高いキーボードでは動かなくって、安物のペチペチキーボードのだとちゃんとBIOSに入れていた。BIOSのアップグレードで少しはマシになったのだけど、「全く動かない」が「コツをつかめば動く」になった程度だった。今回テストに使ったのも、HHKだったので、「それかー」と思って、家で一番安いキーボードを探して試してみることにした。
でも、やっぱりハングアップ
するのだ。とっかえひっかえ試すのだけど、やっぱり動かない。そこで気がついたのは、うちにあるキーボードはみんなテンキーがないこと(だって机狭いもん)。しょうがないんで、ツクモでテンキー付きの思いっきし安いのを買って帰ることに。
それでもやっぱり動かない
のだ。さすがにこれはキーボードのせいではないなと思って、ふとディスプレイのことを思いついた。でも、D-SUBのコネクタだからアナログだろうし、大は小を兼んえるだろうし… と思いつつも、他のディスプレイをつないでみたら、
ちゃんとBIOSに入れた
のだ。つまり、何だか理由はわからないが、
ワイドディスプレイはダメ
というより好みをしているようだ。まー、わかってしまえば、アナログのスクエアタイプのディスプレイをつなげばいいだけなんだが。ちなみに、ちゃんと動くようになってBIOSを更新したのだけど、やっぱりワイドはダメらしい。ワイドでも見えるのはあるかも知れないのだが。なお、キーボードはHHKでも動いた。
しかしこの問題、ディスプレイが悪いのかIntelが悪いのか知らないのだけど、他のメーカのマザーではなかったことなんで、きっとIntelの頑張りが足りないのだろう。多分「Intel様」なので、仕様上に問題はないんだろうけど、他が頑張ってるからねぇ。
あと、ワイドが悪いのか、特定製品が悪いのかわからないけど、仮に前者であるとするなら、かなり致命的な問題ではある。だって、秋葉で安物のディスプレイ買おうと思ったら、今時は20″くらいのデジタル(優先)入力のワイドしかないと言ってもいいんだから。下手すると、中古の17″より安かったりする。
そんなわけで、Intelの板が動かない時には、
キーボードとディスプレイを疑え
ってことで。