ちょっとだけエンジニアtypeを弁護してみる

昨日書いたエントリ

「行かない理由」

元ネタ大元さんに酷い言われ方をしてたので、ちょっとだけ弁護してみる。

私も、チラっと、「ところで、同じイベントでなんでこんなに雰囲気違うんだ?w」って書いたんだけど、その理由を深読みしてみた。もちろん深読みだから、俺様解釈に過ぎないが。

件のエンジニアtypeの記事を、私に都合のいい解釈をして弁護してみる。あくまでも「俺の言いたいことを他人の言葉で言ってる」に過ぎないから、記者がそう思ってるかどうかは知らない。それで再炎上なんてさせてもしょうがないし。

件の記事で何が言いたかった考えてみたんだけど、結局

IT勉強会ってヲタ臭いんだよ

ってことが言いたいんじゃなかろうか? いや、何度も言うようにこれは私が思ってることなんだけど。「ヲタ臭い」の対抗として「スイーツ臭い」ものを持って来た。そう思えば、件の記事のスタンスも納得出来る。

多くのIT勉強会、あるいはIT系コミュニティはヲタ臭い。「マスコットキャラクタ」と称して、「××たん」みたいな幼女だの萌え画だの持って来る時点で、否定出来ないだろ? また、イベント(勉強会)に行けば、なんだかわけのわからんアニメのネタでウケてたり。ヲタ的なものに興味がない、どちらかと言えば嫌悪してる者にしてみれば、

何が面白いんだ?

と思うことなんだよ。「ヲタ嫌いなスイーツ()」にしてみれば、「やだー、キモーい。ばっかじゃなーい」って思われてもしょうがないんだよ。「おまいら」がスイーツ()に対して反発するのと同じくらい、彼女等もヲタ臭いものが嫌なんだよ。それは「スイーツ()」に限らない。俺だってそうだ。萌えキャラとかキャラへの思い入れとかどーでもいいんだよ。俺は勉強したくて来たんだよ。

そーゆー世界どっぷりの奴等には想像出来ないかも知れないが、「エンジニアである」ということと「ヲタである」ことは必ずしも一致しない。いや、何かを極めようと思えば、対象に対してはオタクになる方向もアリだろうが、

誰もがアニヲタじゃない

のだ。技術的なものへの興味と、アニメ的なものへの興味は一致してないのだ。だから、「勉強会」やら「コミュニティ」やらが二次元に汚染されていると、それ自体で関わりたくなくなるのだ。とは言え、「エンジニア」という側面は同じだから、「勉強」はしたい気持ちに変わりはない。「勉強会」と聞くと、ついふらふらっと行ってしまう。そこに鼻を突くヲタ臭。免疫がない人にとっては、「勉強」以前だろう。

「女子枠」って言葉には、そういったことへの牽制もあるんだと思う。「女の子が来るんだから、そーゆーのやめてよね」ってことが言いたいんだろう。彼女達(俺もだが)「勉強会」に行きたいのであって、「ヲタの親睦会」に行きたいわけじゃない。「ヲタの親睦会」だったら、そう書いとけ。

「技術の世界に男女なんて関係ありません(キリッ」とか言いたいんであれば、まずはその「ヲタ臭」をなくせ。女子を呼ぶとか、出会いがどーとかじゃない。むしろ

出会いたくない

と思ってるんだよ。「ヲタ臭」が嫌だって言ってるだけなんだよ。「関係ない」んだったら、排除するような空気をなくせ。今は「男女なんて関係ありません」じゃなくって、「女で来ていいのは腐女子まで」って言ってるのと同じなんだよ。まぁ、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」だから、そのリスクに見合ったものが得られると思うとか、リスクと感じない人は来れるんだろうけどね。

とは書いたものの、どうせ私的に開く勉強会なんだから、そんな「公共性」なんて考えたってしゃーないとも思う。そこまで意識しなきゃいけないのは、何かのイベントの時のセミナーとかくらいでいいんじゃなかろうか。前のエントリでも書いたように、「勉強会」はそんなにコストかけるもんじゃない。だから、「ヲタ臭」が嫌で「勉強会」に参加したいんだったら、

自分で勉強会を企画

すればいいのだ。「IT女子勉強会」つーか、ヲタ禁制の勉強会とかやっちゃえばいいのだ。つまらない気をつかってコストを上げるから、勉強会を企画することが「大事業」になってしまう。数人集まってルノアールでも借りれば、たいした金や手間がかかるわけでもない。人材が足りないと思うんだったら、講師を呼べばいいだけのこと。今時の勉強会ってUstされることも多いから、それをみんなで見ながら盛り上がる会でもいい。

「4人くらい集まって飯食いながらお勉強」とかでも十分「勉強会」になるだろうし、得るものもあるはずだ。何もデカいイベントにすることもない。「言い出しっぺの法則」は往々にして「文句言うな」という意味で使われたりするのだが、今やそんなにコストがかかるもんでもない。「こんな勉強会があればいいな」と思えば、仲間に声をかけて開けばいいだけだ。

PS.

完全に余分なことをつけ加えておく。

どこでもかしこでも、アニメネタ、ヲタネタってのは、「ハライスメント」の一種だと心得ておいて欲しい。つまり、

アニハラ
ヲタハラ

だ。セクハラ、パワハラと同じで、本人には自覚がない軽いノリの延長のつもりでも、嫌いな人嫌な人にとってみれば、不愉快極まりないことなのだ。セクハラの蔓延する場で「男女関係ないですから」とか言われて、来る女性がいるだろうか? それと同じことだ。