楽天からのメールは「オプトイン」になっているか?

twitterでちょっとネタを振ったら、だんだん腹が立って来たんで、エントリにしておく。

イーバンク銀行が楽天傘下になるらしい。まぁ、イーバンクについてはいろいろ思うところもあるけど、便利に使って来たし、まぁその辺は今回はどーでもいー。

「だんだん腹が立って来た」のは、イーバンクがだんだん「楽天的」になって来ていることだ。

イーバンクは元々いろいろな情報をメールで送って来る。中には大事なこともあったりするので、読まないわけには行かない。ところが最近になって、ここから

「号外」

と称するメールが頻繁に来るようになって来た。「号外」と言っても、「大変な話」が出てるわけじゃなくて、要するに「ポイントサービスするよ」的な宣伝メールだ。

イーバンクは元々いろんな情報をメールで送って来ていたから、当然のことながら、ここのメールは「読む」設定にしているし、フィルタにもかからないようにしている。だって、本当に大事なことが来たら困るから。前にNSIのメールをspamだと間違えて、meganekko.orgをexpireされたような失敗はしたくないわけで。まぁ、NSIもこの「重要な情報」が来るアドレスに宣伝を送って来てたんだけど。

で、この「重要な情報」がやって来るだろうと、「カモーン!」な状態にしているところに、「号外」と称して宣伝メールを送りつけて来る。確かに私はイーバンクからのメールは「送ってもいいよ」とゆー設定をした。つまり「オプトイン」したわけだ。でも、その設定をしたココロは、「重要な情報」を受けるためであって、

宣伝メールを受け取るためじゃない。

来て欲しいのはイーバンクからの「重要な情報」であって、宣伝メールじゃない。いつの間にか「楽天的」になってしまって、「オプトイン=宣伝メールOK」にされてしまっている。「宣伝メール」が来ることを許可した覚えはない。

このことは、「楽天では普通」だった。知らない間に「メールを受け取る」にチェックが入っていて、いつの間にか買った店の宣伝メールだけじゃなくて、楽天自体の宣伝メールまで来るようになって… って経験は、楽天を使った人はたいていあると思う。これもあくまでも「オプトイン」だということになってる。

まぁ「契約しないと契約約款すら見せてくれない、見せてくれてもロクに読めないような生命保険」が別に行政指導受けたって話は聞かないのと同じように、紛らわしい表現でオプトインさせるような通販サイトが行政指導を受けるなんてことは、多分ないんだろう。確かに「オプトイン」したんだし。

個人的には「悪法も法」という考えには異を唱えたいし(いずれ書く)、「禁止されていないことは許可されている」という解釈は結果の合理性から判断するべきだと思う。また、日本の社会にありがちの「倫理的にどーこー」というのは、かなり恣意的なことだと思う。だから、「楽天的」なことを法的にどーこーしろと言うつもりもない。

ただ、「客商売」をしている者が持つべき当然の倫理として、「客の買い物籠にこっそり商品を加えておいてレジ通す」みたいなことは、いかに「法的に問題ない」「合意の上」のことであってもおかしいことではないか? 宣伝メールが「オプトイン」になったことの意味を考えれば、こーゆー

オプトインの拡大解釈

は出来ないと思うのだが。

さらに余計なことを加えると、こーゆー「拡大解釈」をさせているのは「社長」であって、その社長の発言やら行動やらにも、いろいろ疑問を感じてしまわないわけじゃない。個人的には、薬の通販制限に反対することとか、オープンソースに投資していることそれ自体は評価するけれど、もしかしたらその先には「楽天的」なものがあるのかも知れないとか考えると、諸手を上げて賛成と言えない。つーか、うっかり賛成しちゃうと、「拡大解釈」されてしまうかも知れないとゆー気になってしまう。人間をそんなふうに見るのは良くないことだけど、ついそう思ってしまう。

まぁ同じようなことをやっているのは、auとかmagmagとかNSIとかもあるんだけど、それらって結局それをやっている会社の

バリューを下げる

ことになっていることに気がついてないのか? 目先の金になってりゃいいのか?

楽天からのメールは「オプトイン」になっているか?” への2件のコメント

  1. お久しぶりです。
    この社長の方は、この件について、気持ち悪い、変なことをしていると考える人の考えがわからない、理解できないのではないでしょうか。

  2. そう思っているフシもあるんですよね。あれだけあちこちで言われてて直す様子ないし、「禁止されてないことは許可されている」と思う世界の人だから。

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